【長期テスト】ベントレー・ベンテイガ(最終回) 最上級のクルマでの暮らし
公開 : 2019.12.21 10:50
2時間ちょっとの点検で支払った11万円
ベンテイガは安くない。試乗車はほぼ20万ポンド(2800万円)もする。オプションだけでも3万7000ポンド(518万円)が加算されている。プレミアム・オーディオなどは標準装備でも良さそうなのに。
1万9000kmでの点検は、ロンドンのベントレー・ディーラで円滑に行われた。2時間ちょっとの作業で810ポンド(11万円)のレシートには、フォード・フォーカスのドライバーでなくても目を疑うかもしれない。
しかし、20万ポンド(2800万円)近い価格のクルマに対するサービスであり、編集社の経費扱いだから、ためらうことなく支払った。
2万km以上走った今でも、劣化したと感じる部分はない。インテリアのカーペットや装飾トリムなどは、ベントレーのショールームで受け取った新車時とほぼ変わらない印象。以前長期テストに加えたベントレー・コンチネンタルGTも同じだった。
テストデータ
気に入っているトコロ
素晴らしいエンジン:シリンダー数が多く、排気量の大きいエンジンの余命は長くない。あるうちに楽しんでおきたい。
インテリアの質感:「金属に見える部分は金属です」 とベントレーのデザイナーはいう。素晴らしい職人技で溢れている。
最上級の快適性:ベンテイガは柔らかいだけではない。しっかり姿勢制御も効き、圧倒的な快適性で長距離移動も苦ではない。
気に入らないトコロ
W12気筒エンジンの燃費:1回の満タンで560kmほどしか走れないのは、欠点といえる。
荷室容量:狭いわけではないが、このボディサイズを考えると充分とはいえず、奥行きも浅い。
走行距離
テスト開始時積算距離:692km
テスト終了時積算距離:2万2289km
価格
新車価格:16万200ポンド(2268万円)
テスト車の価格:19万7150ポンド(2760万円)
ディーラー評価額:17万5000ポンド(2450万円)
個人評価額:17万ポンド(2380万円)
市場流通価格:15万5000ポンド(2170万円)
オプション装備
ネイム社製オーディオシステム 6300ポンド(96万円)
ツーリング・スペシフィケーション 5900ポンド(90万円)
後席エンターテインメントシステム 5365ポンド(82万円)
オールテレイン・スペシフィケーション 4520ポンド(69万円)
シティ・スペシフィケーション 3925ポンド(60万円)
フロントシート・コンフォート・スペシフィケーション 2670ポンド(40万円)
サンシャイン・スペシフィケーション 1550ポンド(24万円)
コントラストステッチ 1485ポンド(23万円)
ベニヤ・スペシフィケーション 1050ポンド(16万円)
TVラジオチューナー 920ポンド(14万円)
ハンズフリー・テールゲート 650ポンド(10万円)
スモーカーズ・スペシフィケーション 440ポンド(6万7000円)
ステアリングホイールヒーター 375ポンド(5万7000円)
ステアリングホイール・ステッチ 155ポンド(2万1000円)
燃費&航続距離
カタログ燃費:7.6km/L
タンク容量:85L
平均燃費:7.4km/L
最高燃費:9.8km/L
最低燃費:4.7km/L
航続可能距離:563km
主要諸元
0-100km/h加速:4.0秒
最高速度:300km/h
エンジン:W型12気筒5950ccツイン・ターボチャージャー
最高出力:608ps/5000-6000rpm
最大トルク:91.6kg-m/1350rpm
トランスミッション:8速オートマティック
トランク容量:484−1744L
ホイールサイズ:21inch 9.5J(フロント)/21inch 9.5J(リア)
タイヤ:285/45 R21(フロント)/285/45 R21(リア)
乾燥重量:2440kg
メンテナンス&ランニングコスト
リース価格:2858ポンド(40万1000円/1カ月)
CO2 排出量:296g/km
メンテナンスコスト:1万9000km点検 810ポンド(11万3000円)
その他コスト:なし
燃料コスト:3509ポンド(49万10000円)
燃料含めたランニングコスト:4319ポンド(60万5000円)
1マイル当りコスト:32ンス(45円)
減価償却費:2万7000ポンド(378万円)
減価償却含めた1マイル当りコスト:2.33ポンド(326円)
不具合:ステアリングのガタつき、リアウインドウの誤作動