【錆びに注意】降雪 道路の凍結防止剤/融雪剤の効果と弊害 なぜ錆びる? 対応策は
公開 : 2019.12.28 16:50 更新 : 2021.10.13 13:58
凍結防止剤や融雪剤の上を走ったらどう対処?
塩化物が鉄を腐食させるという話は前述した通りだが、もちろん触れた瞬間に腐食が始まるというわけではない。
そもそも自動車の大部分は塗装がなされており、塗膜が保護膜となってくれることで少々塩化物が付着したところで直ちに影響はない。
ただ、下回りの塗膜はボディ表面のように厚く塗られたものではないため、地面からタイヤがまき上げた小石や、雪、氷の塊などがヒットして塗装が剥がれてしまっている場所も出てきてしまう。
そういった場所に塩化物が長く付着したままとなると、いよいよ腐食が始まってしまう。
また、フェンダー内などの水が抜けにくい部分に塩化物が入り込んでしまった場合は、海沿いの建物がじわじわと腐食していくようにサビが浸食していく原因となってしまうのだ。
そうならないためにはこまめな洗車がベスト。
ボディの外板はもちろんだが、タイヤが跳ね上げて思わぬところまで塩化物が進入している可能性もあるので、下回りの洗浄を入念にしておきたい。
最近では洗車機でも下回り洗車モードが備わるものもあるが、できればコイン洗車場などにある高圧洗浄機で勢い良く洗い落としておきたいところ。
一部ディーラーなどでは下回りのスチーム洗浄などをサービスメニューとして用意しているところもあるので、うまく利用して欲しい。
いくら腐食の元となるとはいえ、凍結路面で事故をしてしまっては元も子もない。
大切な愛車を守るためにも凍結防止剤や融雪剤と付き合っていくことが大切だ。