【憧れ? 日本では未導入】初代アウディRS3 よくある不具合は? 「音」に注意を

公開 : 2020.01.05 08:50

不具合を起こしやすいポイント

エンジン

整備のインターバルに注意。1万6000km以下でのオイル交換がベスト。タイミングチェーンやテンショナーの寿命も伸びる。エンジンは始動時の異音に気を配る。イグニッションコイルの故障は珍しくない。抵抗値が同じになるように、交換するなら5本同時がベスト。

トランスミッション

トランスミッションは6万4000kmごとにフルードとフィルター交換が必要。機構的に不具合があると、PRNDSディスプレイが点灯する。発売当初不具合のあったプロペラシャフトの不具合に合わせて、ハルデックス・システムも交換されているか確認する。何度か発進させて、ドライブトレインからの異音や感触に変化がないかも確かめたい。

ブレーキ

アウディRS3(初代)
アウディRS3(初代)

ブレーキの鳴きを止めるサービスキャンペーンがあった。コパスリップの塗布での対応だったが、必要に応じてディスクとパッドの交換もしていた。といってもアウディRS3の中古車なら、ブレーキ周りは2・3度交換はされているはずだ。

サスペンションとタイヤ

荒れた路面でゴトゴトという音や強い振動が出る場合は、ブッシュ類がヘタっている証拠。下を覗いてフロントサスペンション・アームにフィンが付いている場合、リコール対応車だということ。ブレーキへ冷風を当てる目的で付けられたもの。

タイヤの幅はフロントが235。255でも大丈夫。純正ではリアはやや小さな225となっている。

ボディ

サビは出にくいが、ボディの修復時に発生する可能性はある。スカットルドレンが詰まっていないか、テールゲートのシールが綺麗かを見ておきたい。フロントフェンダーはカーボン製。

インテリア

全般的に丈夫で、走行距離を感じさせにくい。走行距離や警告灯の表示を確認したい。

初代アウディRS3の中古車 購入時の注意点

ハルデックス・カプリングによる4輪駆動システムがちゃんと機能しているか確認するには、滑りやすい路面で静止状態から鋭く加速をさせてみると良い。トラクションコントロールの警告灯が点滅し、ホイールスピンとともにパワーが絞られるようなら、2輪駆動となっている可能性が高い。

コンピューター診断でエラーコードが出ているはず。オイル交換とポンプ修理をし、コンピューターでポンプの再読み込みをするという基本的な手順で治る場合が多い。

アウディRS3(初代)
アウディRS3(初代)

オーナーの意見を聞いてみる

アン・ベイカー

「新車でゴルフR32を購入して乗っていましたが、2012年に新車のRS3へ乗り換えました。アウディも充分に元気ですが、ゴルフR32の方が強烈でしたね。直線でも速く感じられましたし、反応も全般的に鋭かったと思います」

「R32と比べると、RS3はかなり落ち着いています。その雰囲気に納得する必要はあるでしょう。信頼性や実用性はとても高いと思います。これまで11万5000kmほど、人や荷物を積んで走ってきました」

「燃費は、攻めて走らせれば10km/Lを割りますが、高速道路なら12.0km/Lくらいは走ります。メルセデスAMG A35に興味があり、手放そうと思っています。両方のクルマの違いを比較してみたいんです」

掘り出し物を発見

アウディRS3 2.5TSI スポーツバック 登録2012年12月 走行11万5870km 価格1万8900ポンド(264万円)

個人売買で価格は強気。ワンオーナー車で、クルマの状態は掴みやすい。全体的に標準の状態を保っており、アウディのディーラーによる整備記録も揃っている。走行距離は短くないから、価格交渉の糸口にはなるだろう。

アウディRS3(初代)
アウディRS3(初代)

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