【全く新しいEV】フィアット500e、2020年ジュネーブ発表へ プラットフォームはFCA開発
公開 : 2019.12.20 11:50
FCAのEVパワートレイン
FCAが提供するEVパワートレインは、ほかに3つある。
「メインストリーム」パワートレインはジープ・グランドコマンダー、「パフォーマンス」パワートレインは2020年ジュネーブモーターショーでデビュー予定のマセラティ・アルフィエーリ、「プレミアム」EVパワートレインは2022年マセラティ・クアトロポルテにそれぞれ搭載される。
フィアットクライスラーは、ディーゼルに代わるものとしてEVを推進している。2020年に発売する新しいジープ・グランドチェロキーをかわきりに、2022年までにディーゼルを、フルとプラグインのハイブリッドに置き換える予定だ。
アルファ・ロメオとマセラティは、そのプレミアム価格でEVにかかるコストをカバーすることができるだろう。
500eモデルの詳細
500eが、現行と同じ後輪駆動になる可能性については、選択肢としてはあると述べている。
また、EV版アバルトの登場の可能性もあるとした。
500eは、FCAグループが開発したEVプラットフォームを使用する。
以前、500プラットフォームは、フォードKaと共有されていた。パートナーとのテクノロジーの共有には積極的だが、このような決定はグループレベルで行われなければならないと強調した。
発表の時期は明らかにされていないが、500ジャルディニエラ・エステートも、今後ラインナップに追加される予定だ。
500とパンダはシティーカー市場の3分の1のシェアを占めている。
排出規制を満たす技術を開発し、シティーカーセグメントのブランドの優位性を強化したい。
1960年の小型ワゴンに影響を受けた500ジャルディ二エラは、そのクラスで最高のスペース効率を実現している。
500の新しいプラットフォームは、マイルドハイブリッドシステムにも対応可能だ。
このユニットは、ベルト駆動の12Vスタータージェネレーターで構成されてるが、電気駆動系の詳細はほとんど明かされていない。低排出ガソリンエンジンも500およびパンダで採用される予定。
「将来のために有益なEVモデルを作りたい、CO2の目標を達成し罰金を回避したいという両方の願望」からEVモデルの開発には意欲的だとフランソワは言う。
限られたスペースとシティーカーらしさの維持を考えると、約250マイル(400km)の航続距離をもつ日産リーフなどのライバルよりも、500eの航続距離は短くなる可能性がある。
500eのライバルは多い。今年発表され、2020年初頭に発売となるミニのEVモデルや、2020年半ばに発売されるホンダeなどだ。