【大きすぎるキドニーグリル】BMWは「好評」と認識 大型SUVは2021年 EVのグリルは変更
公開 : 2019.12.20 10:50
BMWが進めるキドニーグリルの大型化は好評のようです。大型SUVのEVである「2018Vision iNext」は、センサーを付けるためにグリルを横につなげました。こちらは不評だったため、分割されたグリルに変更し、2021年に発売される予定です。
BMWが推し進める大胆なデザイン
BMWの製品責任者ピーター・ヘンリッヒによると、同社は「とてもポジティブな」フィードバックを受けて、X7を含む一部モデルのスタイルを大幅に変更したという。
ヘンリッヒはAUTOCARに対し、デザインの責任者であるアドリアン・ファン・ホーイドンクの下でのこの大胆なスタイリングの方針は、正しい方向であると確信しており、お客様の反応はそれが好評であることを示していると語った。
「これは成功に不可欠です」とヘンリッヒは言う。
「BMWのお客様は要求が厳しい。何かを表現したいと思っていて、個性の強いクルマを選ぶことをためらいません。彼らはそういうクルマを探しています。そこで、より強いキャラクターと大胆なデザインに力を入れることにしました」
「アドリアン・ファン・ホーイドンクのデザインチームは、そのキャラクターのデザインと定義において素晴らしい仕事をしています。お客様からの反応はとても良いです」
「X7を初めて見たとき、人々は『なんて大きいキドニーグリルなんだ』と口々に言いました。しかし、お客様には好評で、結果的にクルマは大成功しました」
「新しいものに対して批判的な人は常にいます。しかし、わたしたちはこのデザインにとても自信があり、この方向性を進めていくつもりです」
各モデルに独自の特徴を持たせる
5シリーズのような伝統的に保守的なモデルに、このような斬新なデザインを適用するかどうか聞かれたヘンリッヒは、各モデルが独自の特徴を持つことが重要だと答えた。
彼はこう言う。
「それぞれのモデルにポジショニングがあり、開発の初期段階では、製品、設計、エンジニアリングに取り組み、その特性と位置付けを定義します。これが設計およびエンジニアリングチームのベースになります」
「クルマにより発信するメッセージが異なります、より大胆なモデルもあります。お客様は、3シリーズからZ4またはX6までの異なるタイプのクルマを探しているのです」
デザイナーは物議を呼んだグリルを捨てた
2021年に発売予定の、大型SUVのEVコンセプトモデルである「2018Vision iNext」のグリルについて、ネガティブな反応を受けて断念したことを、デザイン責任者のドマゴイ・ドゥケクが明らかにした。
キドニーグリルを分割している2本のバーは、自動運転に必要なセンサーのために他のやり方が検討された。
「iNextでアイコンとデザイン言語を再構築し、センサーを付けるためにキドニーグリルを横につなげましたが、やめることにしました」とドゥケクは言う。
もはやBMWのキドニーグリルとは見てもらえなくなっていたからだ。
「グリルは非常に重要なので、iNext、i4、iX3は分離されたキドニーグリルになるでしょう。コストをかけてでも、センサーがキドニーグリルの一部に見えるようにします」