【6気筒で走りも向上】BMW X5 xドライブ45e Mスポーツ 24kWhバッテリー搭載

公開 : 2019.12.24 09:50

2.5tの車重を感じさせない軽快な加速

40eはモーターで発進する際の滑らかさや、踏み初めのスロットルレスポンスで劣っていた。そこへ4気筒エンジンが目覚めると、突然強力さが加わる印象だった。

対象的に、45eはハイブリッドに求めるような電気的な力強さを感じることができる。街中での移動だけでなく、郊外の道を交通の流れに合わせて走らせてもエンジンを始動する場面は少ない。

BMW X5 xドライブ45e Mスポーツ
BMW X5 xドライブ45e Mスポーツ

ペースを上げようとアクセルペダルを踏み込むと、明確な待ち時間の後に6気筒エンジンが目覚める。エンジンノイズは明確に聞こえるが、加速は違和感なくレスポンスも良い。このEVモードからハイブリッド状態への切り替わりは、ATの変速時に及ばないほどに滑らかだ。

さらにペダルを踏み込むと、豊かなトルクが湧き出し、最小限のキックダウンでスピードを高めていく。2.5tの車重とは思えないほど軽快に感じられる。流麗さと力強さは、速度域を問わず変わらない。

通常のX5と異なり、ドライブモードはスポーツ、エレクトリック、ハイブリッド、アダプティブの4種類が用意される。加えてステアリングやパワートレイン、サスペンションを好みに合わせて変更できる、スポーツ・インディビジュアルというモードもある。

センターコンソールには、バッテリーホールド・モードのボタンが配され、通常に走行しながら、バッテリーの充電量を100%に維持することも可能だ。

自動的にエネルギー効率を最大化

聞き慣れないアダプティブ・モードは、ナビで目的地を設定している場合、バッテリー残量を管理しながら、エネルギー効率を最大化するように自動的にEVモードとハイブリッドモードを切り替えてくれるもの。目的地によっては、到着時にちょうどバッテリーが空になるように調整してくれる。

エレクトリック・モードでの航続距離は、公称値で84kmとなっているが、試乗で確かめてみたところ実際は50kmから65km程度になるようだ。だとしても、PHEVのライバルモデルよりも航続距離は充分に長い。

BMW X5 xドライブ45e Mスポーツ
BMW X5 xドライブ45e Mスポーツ

スポーツ・モードはエンジンとモーターを積極的に常時稼働させ、かなり説得力のある走行性能を味わえる。ステアリングホイールに取り付けられたパドルで8速ATを変速させれば、スロットルレスポンスは爽快。エンジンの低回転域から、力強い瞬発力を叶えている。

4000rpmを超えると、モーターのアシスト感は明確に弱くなる。モーターもエンジンも同じATの入力シャフトにつながっており、常に同じ回転速度で稼働することになるから、理由はわかりやすい。高回転域ではモーターのトルクは先細りとなるのだ。

BMW X5 xドライブ45e Mスポーツは、アダプティブ・エアサスペンションに20インチアルミホイール、ランフラット・タイヤの組合せが標準。インテグラル・アクティブ4輪操舵はオプションとなる。

Mスポーツプラス・パッケージを選べば、ホイールサイズは22インチまで選べる。税率の低さに影響はない。

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