【2019年 最高のコンパクト・サルーン8選】 走りと快適性の両立がカギ
公開 : 2019.12.29 05:50
5位 ボルボS60
ボルボはこの3代目S60サルーンにおいて、コンパクトサルーン市場における存在感を示している。またこのモデルはサウスカロライナで生産されており、欧州以外で生産される初のモデルとなった。
見た目も良く、乗り味も良く、落ち着いていて実用性も高いこのS60は、スポーティさをそれほど重視しない層に受けているようだ。パワートレインの洗練度は高く、FFらしさを残しながらも良好なハンドリングと快適な乗り味が魅力だ。
ただし、乗り味の洗練性を求めるのであればオプションで用意される大径ホイールは避けるべきだろう。
現在販売されているのはT5という250psのターボを搭載するグレードだが、そのパフォーマンスは十分だ。もちろん、より下のグレードや高価なオプション、それにハイブリッドなども今後追加される。ただし、ディーゼルは設定されない見込みだ。
4位 メルセデス・ベンツCクラス
3シリーズ、ジュリア、XEなどが走りに重点をおく中で、メルセデスはより高級感と洗練性を追求している。W205型CクラスはSクラスのミニチュア版とも言えるが、それは運動性能においても同様だ。
車内の質感はクラス最高レベルで、インテリアの欠点を挙げるとすれば背の高いひとが後席に乗ると若干狭いといった程度だろう。
どのグレードを選んでも標準装備のレベルは高く、上位モデルに与えられるテクノロジーおよび素材はまさに驚きの水準である。
ただしCクラスのハンドリングはそれほど魅力的とは言えないが、メルセデスらしい落ち着いた乗り味を求めるのであれば何ら不満はない。古い2.1Lのターボ・ディーゼルを廃し、代わりに導入された2.0Lユニットはより高効率かつ静かになっている。
3位 アルファ・ロメオ・ジュリア
ジュリアはアルファ・ロメオ復活劇の立役者となったモデルだ。新しい後輪駆動プラットフォームをベースに、クラスをリードするハンドリングを与えている。ルックスもよく、強力なエンジンとの組み合わせによりアルファのブランドに見合うパフォーマンスが魅力だ。
刺激的なコースを走ってみると、ハンドリングのアジリティ、バランス、それにコンパクトなサイズ感のおかげもあり、ディーゼルモデルであっても十分なスポーティさを見せる。
ただしドイツのライバルたちと比べるとインテリアの質感では劣る部分もある。そしてインフォテインメント・システムの出来は悪く、ここは要改善だ。
しかし、最上位のクアドリフォリオではまた話は別だ。フェラーリ譲りのV6ツインターボは510psを発生する。より燃費を追求する向きには、ディーゼルがおすすめだが、こちらもパフォーマンスに不満はない。