【2019年 最高のコンパクト・サルーン8選】 走りと快適性の両立がカギ
公開 : 2019.12.29 05:50
2位 ジャガーXE
ジャガーにとってこのXEを世界で最も完成されたコンパクト・サルーンにするという試みは、非常に大きな挑戦であった。ブランドのコンセプトはそのままに、このクラスに与えた影響は大きいだろう。英国の道でドライバーを第一に考えたビジネスサルーンをお求めなら、このクルマが最良の選択だ。
柔軟な乗り味とハンドリングを両立し、英国のクロスカントリーでの走行を器用にこなすのだ。このクラスの内でも比較的小柄であり、扱いやすさとともにステアリングの正確性とハンドリングのバランスが際立っている。
ガソリンおよびディーゼルのインジニウム・エンジンのもたらすパフォーマンスはハンドリングほどの個性は見られない。特に上位モデルのガソリンエンジンと4WDシステム、それにATの組み合わせはパフォーマンスと燃費の両面でやや不満が残る。しかし、新しいD180ディーゼルはカンパニーカーにぴったりだろう。
ハンサムなルックスだが、その室内空間や荷室容積についてはBMW 3シリーズやメルセデス・ベンツCクラスに及ばない。ただし、キャビンは2019年のフェイスリフトにあたりアップデートされ、質感が大きく向上している。
1位 BMW 3シリーズ
BMW 3シリーズが7代目となりわれわれのコンパクトサルーン・ランキングの頂点に返り咲いたのは、単なる幸運ではない。
新型3シリーズはハンドリングや走りの魅力が大幅に向上している。搭載されるエンジンもパフォーマンスおよび効率性の両方でクラスをリードし、これより上を望む方が難しいほどだ。それに加え、豪華で広く洗練されたキャビンも与えられ、このG20型3シリーズはまさにクラス最高の仕上がりと言える。
ただし、すべてのひとの需要にマッチしているわけではない。この3シリーズはスポーティさを追求していることから、先代のF30型などと比べるとより硬くシャープな乗り味となっているのだ。例えば最近ではジャガーXEやアルファ・ロメオ・ジュリアなどのようだ。
BMWのエンジンは品質面では不足はない。最量販モデルである320dがそこら中に走っていることからもわかるだろう。速さ、ドライバビリティ、効率性、洗練性などあらゆる面でライバルを上回っている。