【まさにバーゲン価格】アウディRS5 自然吸気V8搭載! 中古車、メンテナンス履歴に注意
公開 : 2019.12.30 08:50
オーナーが理解しておくべきこと
だからこそ、メンテナンスノートに手軽なガレージで行われたサービス履歴しか残っていないような車両は避けるべきなのだ。
決してこうしたガレージで働いているメカニックの能力を疑っているわけではないが、RS5というモデルを理解しているということは、このクルマをトラブルフリーで維持するには重要なポイントとなる。
このクルマの実力を発揮させるには11万3000kmでのチェーンテンショナーのメンテナンスや、詰まり易い吸気バルブに対するカーボン除去が重要なのだ。
吸気バルブに詰まりが発生する原因としては、クランクケース・ベンチレーションシステムからのオイルミストや、ポート噴射であればガソリンが洗い流してくれたであろうカーボンが、直噴であるが故に溜まり易いといったことがあげられる。
確かにこれらはすべて技術的な問題だ。
だが、専門ガレージか大型ディーラーにおける定期的なトランスミッションオイルの交換など、十分なメンテナンス実績が残されていることが、RS5とその450psを発揮するV8エンジンを健康に保つ秘訣だということをオーナーは理解しておく必要がある。
アウディRS5の中古車 購入時の注意点
エンジン
エンジンをコールドスタートした時にタイミングチェーンから異音がするようであれば、テンショナーの緩みが疑われる。
適切な頻度でのオイル交換が重要であり、定期的なメンテナンスを受けている車両を選ぶ必要がある。
走行距離11万3000km以上の車両でエンジンが始動し辛かったり、不安定なアイドリングやパワー不足といった症状が出るのは、吸気バルブの詰まりが発生している証拠だ。もしカーボンクリーニングを行っても症状が改善しない場合、エンジンヘッドを取外しての作業が必要になる。
ギアボックス
6万4000kmごとのオイルとフィルター交換が必須だ。メンテナンス履歴だけでなく、実際の作業の請求書を確認しよう。
マニュアルとオートの双方でスムースな変速が行われるか確認したほうが良いだろう。
サスペンション
フロントサスペンションアーム(片側4つだ)の摩耗はよくある不具合であり、交換には費用が掛かる(アーム1個で100ポンド/1万4000円だ)。路面からのショックを吸収できなくなってくることで摩耗が発生していることが分かる。
アダプティブダンパーからのオイル漏れも確認したほうが良いだろう。
タイヤ内側に偏摩耗が見られる場合、ブッシュが摩耗してトーが外側に広がっている可能性がある。
ブレーキディスクの摩耗も確認が必要であり、交換には1枚あたり400ポンド(5万7000円)が必要となる。
電気系
ウインドスカットルのドレインホールが閉塞するとトラブルの原因となる。
溜まった水が花粉フィルターからカーペットへと浸入し、集中ドアロックとパワーウインドウを制御しているECUを水浸しにしてしまうのだ。
ボディ
錆は100%事故が原因だ。
インテリア
締め上げられたサスペンションと、固い足回りによって多少は緩みが生じているかも知れないが、キャビンの組立品質にはアウディらしいタイトさが残っているか確認しよう。
あまりにも異音が酷いような車両は避けるべきだ。