【耐えられない!】クルマのダッシュボードがベタベタに 本当にアルコールで綺麗に? 試してみた
公開 : 2020.03.31 19:10
AUTOCARの読者ならば、経験アリのかた、多いかもしれません。時間がたつと、ダッシュボードやスイッチ類がベタベタに。アルコールで綺麗になるって本当? 加藤久美子が人柱として(?)試しました。
新車10年ちょっと ダッシュボードがベタベタに
筆者のクルマは1998年型のアルファ・ロメオ・スパイダーである。2019年12月現在の走行距離は26万2000km。今年7月、10回目の車検をユーザー車検で通した。
ちょっと古い欧州車に起こりがちなダッシュボードのベタベタ症状が筆者のクルマにも出てきたのは2010年頃だったと思う。
エアコンやオーディオのスイッチ類がある部分が、外枠を含めて全体がベタベタしてきたのだ。
ウェットティッシュやお掃除シートのようなもので拭いてみたが、まったく変化なしというよりさらに悪化した。シートの繊維がベタベタにくっついて汚さも倍増した。
クルマの内装を綺麗にする専用洗剤を使ってみたりもしたが、まったく効果がなかった。
一体このベタベタの原因は何なのだろう。
当時お世話になっていた整備工場に相談してみたところ「これはゴム塗料の被膜が溶けだしたものなので、普通に掃除しても取れないですね」という。
「80~90年代の欧州車によくある症状です。(業者が行う)清掃や補修できれいになる場合もあるようですが、確実ではないそうです」
「ベタベタの部分を丸ごと交換するのが安心かもしれないですね。その場合は新品で3万円位、中古パーツがあれば2万円でできるそうですよ」
整備工場のスタッフが内装クリーニングの専門業者に聞いた答えがこれだった。
専門業者がやっても清掃や補修では完璧な結果が望まれないとは。まるごと交換で3万円は高い……。
そして月日は流れ……
その後ベタベタ症状は悪化して、布製のカップホルダーにも黒い汚れ(?)が付くようになった。
ベタベタの上にホコリが積み重なっている状態で見た目にもかなり汚い。
さらに、溶けだした塗料(?)のようなものが手につく状態に……。
やはり交換するしかないのか、と思っていた時に、イタリア車に乗る友人が、「ベタベタは無水エタノールできれいになるよ!」と教えてくれた。
ドラッグストアなどで売っている、無水エタノールがベストらしい。
エタノールには、加水(「消毒用」と書いてあることも。アルコール分80%以下)と無水(水を加えていない。アルコール分99.5%)アルコールがある。
友人いわく、「加水は効果が落ちるし汚れが取れないこともあるので、少し値段が高いけど無水がベスト。濃度が高い方がいい」とのことだった。
そういえばうちに昔100円ショップで買った消毒用アルコールがあったはず。無水よりは濃度が落ちるけど、まずはこれで試してみるか。
そして、見つけ出した(多分10年くらい前に購入)消毒用エタノールを、車内を消毒するついでにティッシュペーパーに少し垂らして、恐る恐る、目立たない場所でベタベタを拭いてみた。
すると……。