【高速道路の逆走も防げる?】厳格で合理的 日本人が学びたい米軍基地の交通ルール3選

公開 : 2020.01.04 07:20

破水した妊婦でも シートベルトの徹底

陸上自衛隊においても、駐屯地など自衛隊の施設にクルマで入るときには、徐行の規制速度やシートベルト着用の有無は厳しくチェックされる。が、基本は運転席と助手席だけだ。

また、筆者の経験上、同様のシーンで一般人はほとんどチェックされることはない。

陸上自衛隊においても、駐屯地など自衛隊の施設にクルマで入るときには、徐行の規制速度やシートベルト着用の有無は厳しくチェックされる
陸上自衛隊においても、駐屯地など自衛隊の施設にクルマで入るときには、徐行の規制速度やシートベルト着用の有無は厳しくチェックされる

ところが米軍基地ではこれが凄まじく厳しい。筆者の知人で駐日米軍の兵士と結婚した方がいるが、夜中に産気づいて基地内の病院に夫の運転で向かった際、ゲートのセキュリティチェックに引っかかった。

その理由がなんと「シートベルトをしていないから」ということ。破水した妊婦でも、ベルトをしなければゲート内に入れないのだ。

もちろん日本でもシートベルトの取り締まりは厳しく行われている。かつては「妊娠していると言えばシートベルトをしてなくても問題ない」という時代があったが、2008年からは「胎児を守るためにはまずは母体を守る」というポリシーに基づき、シートベルト教則が改訂され、妊婦もシートベルト着用が推奨されている。

しかし実際は、教則が変わったことを現場の警察官が認識していないこともあるらしく、取り締まりの現場で「妊娠していているので」と言えば、シートベルト非着用で切符を切られることはおそらくないだろう。

4WAY/ALL WAY交差点とは何?

アメリカで運転した事のある人なら何度か通ったことがあるかもしれない。

「4WAY」(または「ALL WAY」)の交差点である。日本語にすると、「4方向一時停止」となるだろうか。

「4WAY」(または「ALL WAY」)の交差点。
「4WAY」(または「ALL WAY」)の交差点。

日本では信号機や「とまれ」の標識がある交差点では、信号や標識に従って一時停止をする。

しかし、信号や標識があっても、それらを無視したクルマとの「出合い頭の事故」は、交差点における事故原因で断トツに多い。

また、止まれの標識がない交差点では、進行してきた道路に優先道路の道路標識があれば、交差道路に優先して通行することができる。

このような標識がない場所で、交差する道路の道幅が明らかに異なる場合には、道幅が明らかに広い(道路幅2倍以上)方が優先となる。

どちらが優先かわからない場合は左方から来たクルマが優先だ。

4WAY交差点では、交差点に入ったクルマから交差点を出ていくというルールになる。道路幅をチェックしたり、車両が来る方向を確認したりすることなく、交差点に入ったクルマからでて行けば良い。

ただこの4WAYも、慣れるまでは少し大変かもしれない。ほぼ同じタイミングで交差点に入ったクルマどうしではどっちが先だっけ? と悩むことも。

しかし、スピードを落として確認しながら進むことには違いがないため、出合い頭の事故にはなりにくいだろう。

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