【重視すべきはメンテナンス履歴】BMW E92型M3の中古車 日常に潤いを セダンは希少な存在
公開 : 2020.01.01 08:50 更新 : 2020.01.01 09:10
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ジャグス・バムラ(BMSPORT創業者)
「クーペやコンバーチブルよりもセダンが好みです。実用的であるとともに控え目だからですが、いずれも高い信頼性を誇るモデルです」
「ギアボックスからのオイル漏れや、スロットルアクチュエーターの故障は時々見られますが、それ以外は十分な耐久性を備えています。不具合を抱えているような車両の多くが、週末ごとに徹底的な洗車を行うなど、過保護に扱われてきた個体であり、あまり洗車などされていないような車両の方がお勧めです」
「エンジンオイルとその他油脂類の交換を行っていれば十分です。もしモディファイするとすればスーパースプリントなどの、より力強いサウンドが楽しめるエグゾーストへの交換程度でしょう。パフォーマンス向上を狙ってエンジンのリマッピングを検討するのも良いかも知れません」
知っておくべきこと
初期のモデルではダッシュボードに設置されたインフォメーション・センターで、後期の車両ではiDriveによって、エンジンオイルやブレーキパッド、ブレーキオイル、キャビンのマイクロフィルターのメンテナンス履歴を確認することができる。
キーにもメンテナンス履歴が記憶されており、イグニッションに差し込めば、これまでの実績とともに、今後必要となる作業をチェック可能だ。
いくら払うべき?
1万2500~1万3999ポンド(177万~198万円)
平均的かそれ以上の走行距離を重ねた、コンディションも千差万別な初期のクーペとカブリオレが候補となる。
履歴のハッキリとした走行距離16万km、2007年モデルのクーペを1万2750ポンド(180万円)で発見することが出来た。
1万4000~1万5999ポンド(199万~226万円)
2009年登録までのより走行距離が少なく、数多くのオプションを装着した履歴のハッキリとした車両を手に入れることができる。
1万6000ポンド~1万8499ポンド(227万~261万円)
より状態が良く走行距離も少ない車両が候補となる。
多くがディーラーによる完ぺきなメンテナンス履歴を備えた2010年登録までの車両だ。
1万8500ポンド~2万999ポンド(262万~297万円)
走行距離8万km程度の2009年から2011年登録の車両を見つけることが出来る。
2万1000~2万3999ポンド(298万~339万円)
低走行の2011年と2012年登録車両を手に入れることができる。
2万4000~2万9999ポンド(340万~425万円)
2013年登録の最終モデルが候補となる。
掘り出し物を発見
BMW M3 4.0 V8クーペ、2008年前期登録、走行距離9万3000km、1万3995ポンド(198万円)
大型ディーラーと専門ガレージで行われたメンテナンス記録の揃った「非常に状態の良好」なマニュアルのクーペモデルだ。
非常に重要な最初のメンテナンスもしっかりと行われた車両であり、ブラックのボディにオプションのレッドフォックスのレザーインテリアを組み合わせている。