【人気の陰で消えた】大人気クロスオーバーSUVの陰で消滅 2つのボディタイプ

公開 : 2020.01.02 16:50  更新 : 2021.10.13 13:58

米で人気だった2ドアセダン/欧州で人気だった3ドアハッチ

そんな2ドアセダンは実は北米市場で根強い人気を誇っていた。

そもそもが自動車大国であり、日常の足として安価なモデルが人気を集めたという点もあるが、治安の悪い地域が多いというお国柄も影響し、ドアの数は少ない方がセキュリティ面で安心という考えもあったようだ。

トヨタ・ターセル(1987年モデル)
トヨタ・ターセル(1987年モデル)

そのため、日本でもおなじみのターセルやプラッツといったコンパクトセダンにも北米市場にのみ2ドアセダンが設定されていた。

ただ、近年では集中ドアロックやキーレスエントリーが一般的となり、カギの閉め忘れのリスクも減少したため、ベーシックな2ドアセダンは消滅してしまったのだ。

そしてもう1つ絶滅危惧種となっているのが3ドアハッチバックだ。現在でも欧州のベーシックなハッチバックには依然として残るが、国産車としてはすでに絶滅してしまっている。

ちなみに欧州で人気の理由も2ドアセダンと同じくドアの枚数が少ない分、安価という点が大きな理由である。

一方、日本ではコンパクトカーとはいえ、使い勝手が重視されるため、過去に3ドアをラインナップしていた車種でも徐々にその姿を消し、現在では全く存在しなくなってしまっているというわけだ。

まもなく登場と噂されるGRヤリスは3ドアボディが採用される。これは言うまでもなくボディ剛性や重量を考慮した結果であるが、GRヤリスが国産ホットハッチを再び盛り上げてくれるようなことになれば、他社からも同様のモデルが登場するかもしれない。

記事に関わった人々

  • 小鮒康一

    Koichi Kobuna

    1979年生まれ。幼少のころに再放送されていた「西部警察」によってクルマに目覚めるも、学生時代はクルマと無縁の生活を送る。免許取得後にその想いが再燃し、気づけば旧車からEV、軽自動車まで幅広い車種を所有することに。どちらかというとヘンテコなクルマを愛し、最近では格安車を拾ってきてはそれなりに仕上げることに歓びを見出した、尿酸値高い系男子。

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