【パニックになることも】ETC車載器、カードの方向がわかりづらい! 迷わず差し込む方法アリ

公開 : 2019.12.29 07:20  更新 : 2019.12.29 08:18

暗い場所でも触ればわかる 正しい挿入方向

「チップのある側を上に向けて差込口に入れてください」というイラストが記されているが、ここに記載されていても、運転席の足元やコンソールボックスの中、頭上にセットされていれば確認することが難しいだろう。

また車載器の中には上下逆にセットされるものもある。

しかし、差込口の上下の厚みについては暗い場所でも、視覚では確認しにくい場所でも、触覚で判断できる。

厚いか薄いか。触ればすぐにわかる。

カードの裏表については手で持っている時に目で見て確認することもできるし、もし見えないような明るさであっても、こちらも四角いICチップは触ればわかる。

チップがある側を差込口の厚い方に向けて差し込めば良い。

これでカードの差し込み方法は問題なくわかるとして……。

そもそも、借りたクルマで車載器の位置がわかりにくいクルマはどうすればいいのか?

とくにわかりにくいのは自動車メーカー純正の、新車購入時からセットされている車載器だ。

わかりづらいところに車載器があることも

筆者がこれまで試乗用に借りて来たクルマの中で、もっともわかりにくかったのは、マツダアテンザだ。

アテンザの車載器は、なんとサンバイザーの裏だ。教えられないとまず気づかないだろう。

予想しないところにRTC車載器があることも。
予想しないところにRTC車載器があることも。

しかし、取材を進めるうちにさらにとんでもない場所に設置されたクルマがあることがわかった。

同じくマツダ車である。
ロードスター(ND型):助手席シート後ろ
ロードスターRF(ND型):運転席シート後ろ
MAZDA2/CX-3:運転席サンバイザー裏
MAZDA3/CX-30:運転席前下部
その他:グローブボックス内

ロードスター2種は、探すのも困難だが、走り出してからの挿入はほぼ不可能だ。

ロードスターに乗る機会がある人は事前に車載器の場所を確認して、走り出す前にカードをセットしておきたい。

純正の車載器、なぜわかりにくいところに?

純正のETC車載器は全般的にわかりにくい場所にあることが多い。これには何か理由があるのだろうか?

もちろん、新車設計時から車載器ありきで設計されるから、見栄え良くするためという理由もあるだろう。

これについて大手ETC車載器メーカーに聞いてみたところ…‥。

「メーカー純正の車載器はわざとわかりにくい場所に設置していることが多いですね

「マツダ・アテンザもなかなかわかりづらい車種の1つですが、BMW車の中には、ルームミラーと一体型になった車載器を採用しているモデルもあります。これもすぐに気づくのは難しいでしょう」

「車載器を極力目立たない場所に配置するのはどの自動車メーカーも同じ考えだと思います。運転には必要がないものですから、目立たせる必要もないでしょうね」

「グローブボックスの中、センターコンソールの中、ビルトインタイプも差し込み口だけが見える状態で設計されていることが多いですね」

「防犯の目的もあります。ETCカードを簡単に盗まれないように、わかりにくい場所に配置することもあるでしょう」

「さらに、クルマの中の温度は、夏は80℃近く、冬はマイナス10~20℃以下になる場所もあります。寒暖の差が非常に激しいので、熱変化に弱いETCカードを保護する目的でなるべく外気温の影響を受けにくいところに配置していることもあるでしょう」

なるほど……。色々な目的を含めて、ETC車載器はわかりにくい場所にあるということだ。

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