【ボンドカーはいまが底値?】アストン マーティンDBS 手に入れるべきは好みの1台
公開 : 2020.01.02 08:50
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マイク・ベイトン(フィッシャー・パフォーマンス、マネージングディレクター)
「われわれは全員がアストンでトレーニングを受けたメカニックか大型ディーラーのセールス担当を経験しています。ですから、アストンのモデルについてはすべてを知り尽くしています」
「DBSには予防的なメンテナンスが欠かせません。だからこそ、大型ディーラーか十分な実績のある専門ガレージでの完ぺきなメンテナンス履歴を備えた車両であることが重要なのです」
「例えば、ディフェレンシャルに関しては4年毎のオイル交換が必須です。アストンに詳しくないガレージではこうした知識を持っていないところもあり、なかにはオイル交換を行わないように推奨するところまであります」
「8年間オイル交換を行っていないDBSを何台も見たことがあります。古いオイルは抜き出してみれば一目瞭然です。ディフェレンシャルやその他のパーツの値段は驚くほど高価です。消耗品の交換でトラブルを防ぐことが出来るのですから、決してパーツ交換などしたいとは思わないでしょう」
知っておくべきこと
アストン マーティンのTIMELESS認定中古車であれば、10年以内のユーズドモデルに対して12カ月間の保証が付与される。
原稿執筆時点で、もっとも安価なDBSの認定中古車は2010年登録、走行距離15万3000kmのオートマティックギアボックスを搭載したクーペモデルであり、その価格は5万8500ポンド(834万円)となっている。
いくら払うべき?
5万5000~7万4999ポンド(784万~1068万円)
デビューから2010年までに登録されたオートマティックモデルで、走行距離6万4000k程度の車両が候補となる。その多くがクーペだ。
7万5000~7万9999ポンド(1069万~1140万円)
走行距離4万8000km程度の2011年登録のクーペがほとんどだ。
この価格帯には希少なマニュアルギアボックス搭載車両も含まれており、2008年登録で走行距離9万7000kmのクーペを7万9995ポンド(1139万円)で発見している。
8万~8万9999ポンド(1141万~1282万円)
プレミアムなスペックを備え、人気のボディカラーの車両を選択することが出来る。
オートマティックが大多数だがマニュアルギアボックスを備えたモデルも存在する。
多くが2011年と2011年登録のクーペだ。
9万~9万9995ポンド(1283万~1425万円)
より新しいコンバーチブルと希少な2+2のマニュアルギアボックスを搭載したクーペモデルが候補となる。
2009年登録で走行距離6万4000kmの車両が9万9995ポンド(1425万円)で売りに出されている。
掘り出し物を発見
DBSタッチトロニック・クーペ、2010年前期登録、走行距離6万1000km、6万9995ポンド(997万円)
完ぺきなディーラーでのメンテナンス履歴を備えたクアンタムシルバーの車両だ。
さらに、1000Wの出力を誇るB&Oオーディオシステムと、20インチの10スポークアルミホイールを装備している。
4本とも新品のピレリPゼロを履いて、3000ポンド(43万円)ほど掛かるコイルとプラグの交換も行われている。