【F1から国産旧車まで】BH東京テラダ・ジャニュアリー・オークション、1/12開催 注目車は?
公開 : 2020.01.05 11:50 更新 : 2020.12.08 18:54
東京オートサロンの競売に続き、その週末には「東京テラダ・オークション」も開催。F1マシンから国産旧車まで用意され、見逃せません。注目車をご紹介しましょう。
2020年最初の東京オークション
新年を迎えた日本のコレクターズカー・オークションは連続して2つが開かれる。
1月10日に東京オートサロン(幕張メッセ)で行われるスーパーGTオークション。それに続き、同週末の11〜12日には恒例となった「東京テラダ・ジャニュアリー・オークション」が東京都・寺田倉庫で開かれる。
こちらのオークションは古今東西の名車たちを用意して行われるもので、2台のF1マシンからスーパーカー、スポーツカー、国産スポーツカーまで幅広いファンに対応する内容で用意されるのが特徴だ。
取材時点で23台と11点のレアパーツの出品が確定しており、当日までに数台増える可能性もある。
注目は2台のF1マシン
今回用意されたのは、1987年シーズン用にフェラーリが製作した1.5L V6ターボユニットを積むF187。
鈴鹿で復活した1987年のF1日本GPでゲルハルト・ベルガーがポール・トゥ・ウィンを遂げたことから日本のファンにもおなじみのタイプだ。
このF187はシャシーナンバー099で、1987年のフランスGP、イギリスGP、ドイツGPを闘ったヒストリーを持つ。
スクーデリアから放出後ベルギーのフェラリスティが所有したのち、2008年5月に行われたRMサザビーズ・マラネッロ・オークションに出品され、その後日本のコレクターが所有していたものが姿を現した。
もう1台のF1マシンは1981年シーズンに向けてロータスが理想的な空力性を実現するために製作したツイン・シャシーを備えるロータス88Bだ。しかし革新的すぎたためFIAの公認を得られず、実戦に参加することができなかった悲運の先進マシンだ。
このロータス88Bは、ヒストリックF1シリーズで活躍するクラシック・チーム・ロータス・ジャパンを率いる久保田克昭氏のコレクションカーで、即レース可能な完璧なコンディションに保たれている。エンジンはコスワースDFVを積むので後々のメンテナンスも楽だ。
幻といえるマシンを所有できるだけに満足度も高いだろう。
あらゆる趣味車を出品
今回の東京テラダ・ジャニュアリー・オーションにはF1マシンのほかスーパーカー・カテゴリーにはフェラーリF40、テスタロッサ、512BBi、308 GTBが出品。
これらに加え、ランボルギーニ・カウンタックLP5000S、ポルシェ・カレラGT、930ターボ、964 RSクラブ・スポーツ、変わったところではルノー5ターボ2マキシを用意。
クラシックモデルではフェラーリ250GTE、ジャガーXK120ドロップヘッドクーペ、Eタイプ・シリーズIIIロードスター、ポルシェ356SC、912に加えエントリーモデルとしてフィアットX1/9と幅広い。
さらにはハコスカGT-R、ケンメリGT-R、フェアレディZ432、ホンダS800と、それぞれのカテゴリーのファンに対応する内容となっている。
またGT-Rサービス・ワタナベを主宰し“GT-Rの神様”として知られた故渡辺 茂氏が保管していたスカイライン2000GT-Rの貴重な純正パーツも出品されるので、GT-Rコレクターにとっては見逃せまい。
なお出品される車両は変更される場合があるのでホームページで確認を。