【2020年に見ておきたい】自動車イベント選(海外編 2月〜8月)

公開 : 2020.01.05 09:35  更新 : 2020.01.05 15:55

世界では、日本では見られないクルマ・イベントが開かれています。2020年の夏までに行われる、見ておきたい本場の自動車イベントをご紹介しましょう。

レトロモビル(フランス)

text :Kazuhide Ueno(上野和秀)
photo:Retromobile、RENAULT、PETER AUTO、1000Miglia、BMW、ASTON MARTIN、Ferrari、Lagna Seca Raceway、Concourso Italiano、Lamborghini

クルマ趣味の歴史が長い欧米では、伝統のあるクルマのイベントが数多く開かれている。

日本では見られない本格的なコンクール・デレガンスやカーショー、ヒストリックカー・レースやラリーだ。その中から代表格といえる一度は見てみたいイベントをご紹介しよう。

レトロモビル(フランス)
レトロモビル(フランス)

世界最大のインドア型クラシックカー・イベントとして親しまれているのが2月にパリで行われるレトロモビル。

もともとは趣味車専門ショップ、パーツ、モデルカーのショップ、オーナーズクラブによる新年顔合わせといえるミーティングだったが、その人気から規模を拡大してメーカーのクラシック部門も出展するまでになり、世界最大の新春インドア・イベントとなった。

今年はチェコで独創的なクルマを造ってきた「タトラ」にスポットが当てられ、ブラジル製のシムカや軍用車と渋い展示メニューを予定。

会場内には地元フランスを始めイタリアなどの専門ショップが1日では見きれないほど並ぶので、探していたパーツが見つかるだろう。このほかモデルカーや書籍、カタログなどのオートモビリアも豊富に並ぶ。

会場はメトロ(地下鉄)12号線終点のポルト・ド・ヴェルサイユ駅からすぐなので、パリ観光を兼ねて行けるアクセスの良さが見逃せない。フランス車ファンならずともクルマ好きならば一度は見たいイベントだ。

開催日:2月5〜9日
開催場所:パリ国際展示場(Paris Expo Porte de Versailles)

ツアーオート・オプティック2000(フランス)

ミッレ・ミリアと共に世界を代表するロードレースだったツール・ド・フランスの復刻版ヒストリック・ラリーがツアーオート。

覆刻版のミッレ・ミリアは雰囲気優先のレギュラリティ・ラリーとなっているが、ツアーオートは往年と同様に速い者勝ちのコンペティション・クラスと、タイムを競うレギュラリティ・クラスが用意されている点が特徴だ。

ツアーオート・オプティック 2000(フランス)
ツアーオート・オプティック 2000(フランス)

またミッレ・ミリアが4日間で約1600kmを走るのに対し、2020年のツアーオートでは5日間でパリからマルセイユまでの2130kmを駆け抜ける。しかも、途中数多くのサーキットやスペシャルステージをこなすというハードなもの。

また参加車両は60〜70年代のモデルが中心となり、親しみのあるモデルが多いのが特徴となる。

ツアーオートの行程を追いかけるのは無理なため、スタート地点となるかつてパリ万博が行われたアクセスの良いグランパレ(メトロ1、9、13号線シャンゼリゼ=クレマンソー駅すぐ)で見学するか、ゴールのマルセイユがお勧め。

開催日:2月20〜25日
開催場所:グランパレ(The Grand Palais Paris)

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