【ホンダNバン キャンピングカー】「軽」ベース、予算200万円台 商業施設に出店するワケは?
公開 : 2019.12.31 19:25 更新 : 2021.07.27 14:44
荷室に収納も 新たな顧客を狙う
ベッドの下に収納スペースを確保したアイデア設計も光る。
移動時には、4枚が1セットのマットを荷室に重ねて収納することができ、その状態で定員乗車ができるように設計された。
また、便利なミニ・テーブルがオプションとして用意され、ドリンクを倒れないように置いておけるアイテムとして重宝するだろう。
取材当日。来店していた方々の様子を眺めていると、ハイエース・ベースの車両は、「あの機材が入るか確認したい」「これなら私の使い方で料理ができる」と、使用シーンの最終確認をしているヒトが多かった。
今回注目したテントカー・シリーズは、Nバンのキット/コンプリート車両、さらに新型スズキ・ジムニー用のパーツを展開しているが、こちらの客層はどうだろう。
店舗の方に伺ってみると、「フルサイズのキャンピングカーは厳しい」というユーザーが、都市部には多く存在していることが分かった。細い路地が入り組んだ住宅街では、たとえ週末に使うクルマといえども、手ごろなサイズ感が求められるのだ。
また、これから新しくアウトドアに挑戦したいというビギナー層は、エントリーサイズのキャンピングカーを求めているという。
こうした潜在的な需要を掘り起こすために選ばれたのが、東京の郊外に立地し、ファミリー連れで賑わうショッピングモールへの出店なのだ。
ホンダNバンをベースにした小さなキャンピングカー。そして、買い物ついでに立ち寄れる綺麗なショールーム。新たなユーザーの受け皿になるのか注目していきたい。