【2019年 最高の超高級車10選】サルーンからSUVまで
公開 : 2020.01.01 05:50
2位 ベントレー・フライングスパー
最近のベントレーの4ドア版「コンチネンタル」シリーズは2006年のコンチネンタル・フラングスパーに端を発するが、2014年のモデルチェンジに伴い単に「フライングスパー」と呼ばれるようになった。
しかしこのフライングスパーはすでに3代目にあたり、コンチネンタルGTクーペと同様に今まで以上に筋肉質なデザインが与えられた。ベントレーの中では弟分的なこのサルーンはポルシェと共同開発された新しいプラットフォームが採用され、四輪操舵やアクティブ式のアンチロールバーなどが備えられている。これによりキャビンは路面から隔絶され、運動性能も高められた。
今までのW12気筒6.0Lツインターボは引き続き搭載され、635psのパワーと底無しのトルクによりこの巨体を停止状態から100km/hまで4秒以下で加速させ、最高速度は320km/h以上に達する。より軽量かつ高回転型のV8や、6気筒ハイブリッドのパワートレインも今後登場予定だ。
今回のフライングスパーは今までにない完成度の高さであり、超高速ドライバーズカーとしての役割も果たす。ベントレーのエントリーレベルでありながら、ソフトで美しいレザーや天然のウッド、それに明るい色調のメタルの使用により非常に高い次元の高級感を醸し出している。
1位 ロールス・ロイス・ファントム
自動車界の頂点とも言えるロールス・ロイス・ファントムが2017年にモデルチェンジを受け、われわれのロードテストでも栄えある5つ星を獲得した。
このクルマは富と地位の象徴だが、後席に乗って移動する際の乗り心地の素晴らしさも去ることながら、自分で運転しても素晴らしいのである。後席は完璧なまでに快適で、外界から隔絶されたような乗り心地はクルマとは思えないほどである。おっとりとして甘美でありながら、驚異的なまでに静かでスムーズなのだ。
それでいて大径ステアリングの重さや正確性も特筆に値するもので、これほどの巨体を操っているとは思えない。V12エンジンの洗練性やフレキシビリティも驚異的で、アクセル開度に対する応答性も優れている。
3トン近い巨体ながら、静止状態から161km/hまでの加速も48から113km/hまでの加速もフォード・フォーカスRSに勝っている。この完成度の高さはまさに賞賛に値する。