【2019年 最高のスモールSUV10選】室内空間とハンドリングが鍵
公開 : 2020.01.02 05:50 更新 : 2021.03.05 21:43
昨年、英国における新車登録の3台に1台はSUVでした。このセグメントは急成長を続けており、多くのメーカーが新型SUVの投入を続けています。今回は平均よりやや小さめサイズのSUVの中で、われわれが特に出来が良いと考えるモデルたちをご紹介します。
もくじ
ー10位 シトロエンC5エアクロス
ー9位 DS7クロスバック
ー8位 プジョー3008
ー7位 ジャガーEペース
ー6位 アウディQ3
ー5位 BMW X1
ー4位 フォルクスワーゲン・ティグアン
ー3位 マツダCX-5
ー2位 ボルボXC40
ー1位 レンジローバー・イヴォーク
10位 シトロエンC5エアクロス
シトロエンが真の意味でファミリー向けSUVと認められるクルマを出すまでにはしばらくの時間を要した。
このフランス製SUVは快適性を重視したカドの取れた乗り心地が魅力だ。C4カクタスにも使われた新開発のサスペンションやシートがこれに一役買っている。
確かに乗り心地は柔らかいが、すべてがシトロエンの目論見通りかと言えばそううではないだろうう。ハンドリングは他のライバルに対抗できるレベルにはなっていないことからもこれがうかがえる。
ただしキャビンのスペースは十分で、組み付けや仕上げのレベルも高い。シトロエンがこの足まわりをもう少し煮詰めてくれたら、このランキングは変わってくるだろう。
9位 DS7クロスバック
このクラスの多くのクルマたちはダウンサイズとともに高級感を追求しているが、DS7クロスバックは一味変わっている。このフラッグシップSUVはエクステリアの装飾も多く、内装に使われる素材も1ランク上の贅沢なものだ。
その乗り味はと言えば、良い点も悪い点も多数ある。デジタル式メーターパネルは特徴的だが見にくく、内装の質感もずば抜けて優れているわけではないのだ。
乗り心地はソフトで快適とも言えるが、ときたま不安定さやハンドリングの不正確さが顔を見せるのが難点だ。
ただし良いところを見れば、XC40にも対抗できる点は多数ある。隠れたポテンシャルを秘めたクルマだ。
8位 プジョー3008
現在ホットなSUV市場において、3008のシャープなルックスが際立っている。たとえエンジンやハンドリング、それにインテリアがイマイチだとしても。
このクルマにかけているのはハンドリングの快活さだが、充実の標準装備や高品質な内装がそれを補っている。
SUVにしては小径すぎるステアリングに慣れるまでに少々の時間を要するかもしれない。それにプジョーのiコクピットのレイアウトは目を引くが、エルゴノミクス的には要改善だ。
3008の価格競争力は高いが、ライバル達に比べると車内空間もやや狭い。
7位 ジャガーEペース
ジャガーはFペースの成功に引き続き投入されたのがやや小型なEペースだ。曲線的なボディワークからも想像できる通り、このセグメントにおいて最も実用的な部類には入らない。しかしインテリアは豪華で、随所から高級感を感じられるだろう。
ジャガーのSUVに対しスポーティなドライビング・エクスペリエンスを求めるのであれば、この4気筒ディーゼルはやや期待はずれで、9速ATの動作も遅い。とは言え、どちらも大抵の場面ではスムーズかつ満足の行く働きをする。
ハンドリングも同様だ。最上位のターボ付きガソリンエンジンは確かに力強く、エキサイティングな走りを見せてくれるものの、ミドレンジ以下では特筆すべきものはない。
ステアリングのエンブレムを隠してしまえば、ジャガーのクルマを運転しているという感覚は乏しいのではないだろうか。