【4ドア・スポーツカーへの回答】メルセデスAMG GT 4ドアとは 価格/内装/トランク/走りを検証

公開 : 2020.01.02 20:50  更新 : 2021.10.11 13:50

AMG GTの4ドア版。クラスと立ち位置がいまいち掴みづらい、という声も。AMG GT 53 4マティック+の実車を走らせ、確認してきました。

どんなクルマ?

text:Kazuhide Ueno(上野和秀)
photo:Keisuke Maeda(前田恵介)

メルセデス・ベンツのハイパフォーマンス・レンジを担当するAMG。今ではAクラスからSクラス、SUVレンジ、Gクラスまでの各系列に設定されるが、どれも量産モデルをベースにしている。

その中にあってAMG独自のモデルが「GT」である。2014年に2ドア・クーペがデビューし、その後ロードスターを追加され、2018年のジュネーブ・モーターショーで4ドア・クーペ版が加わる。

メルセデスAMG GT 53 4マティック+
メルセデスAMG GT 53 4マティック+

メルセデスAMGとしては、どちらもGTと呼んでいるのが実情。カタログには小さく「2ドア・クーペ」と「4ドア・クーペ」と記して区別しているが、個々のモデル名には付かないという少々ややこしいモデルなのである。

それはさておき、4ドア・クーペのスタイリングは2ドア・クーペのイメージを受け継いでデザインされたものだ。しかし、フル4シーターの居住空間を確保するため、ホイールベースは320mm延長された2950mmに。

全長も506mm伸びた5050mmと、Sクラスのクーペと変わらぬ堂々としたサイズとなった。

価格帯 EとSの間

フロントとリアの基本的なデザインは2ドア・クーペから受け継がれるが、ヘッドランプや左右のインテーク形状は微妙に変えられている。

ルーフからリアへのラインはファストバック・スタイルを継承するため、4ドア・クーペと謳うもののハッチゲートが備わるため実質「5ドア・クーペ」といえる。

メルセデスAMG GT 53 4マティック+の前席
メルセデスAMG GT 53 4マティック+の前席

そんな4ドア・クーペのパワーユニットは、3L直6直噴ツインターボから367psを発揮する「GT 43」、チューニングを高めた435psの「GT 53」、639psをマークする4L V8直噴ツインターボ搭載の「GT 63」という3グレードを用意。

このうち「GT 43」「GT 53」には、メルセデス・ベンツで実積のあるハイブリッド・システムのISGと電動スーパーチャージャーを組み合わせた。低回転域からの力強い加速と経済性を両立させている。

価格からポジショニングを見ると、「GT 43」の1198万円、「GT 53」が1623万円、トップグレードの「GT 63」は2397万円。AMG 53と63が設定されているEクラスは1252/1733万円、Sクラスでは63 4マティック+ロングが2616万円となるので、EクラスとSクラスの間に位置するモデルであることが分かる。

記事に関わった人々

  • 前田惠介

    Keisuke Maeda

    1962年生まれ。はじめて買ったクルマは、ジムニーSJ30F。自動車メーカーのカタログを撮影する会社に5年間勤務。スタジオ撮影のノウハウを会得後独立。自動車関連の撮影のほか、現在、湘南で地元密着型の写真館を営業中。今の愛車はスズキ・ジムニー(JB23)

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