【ミニバン王者の失墜】アルファードに惨敗の日産エルグランド なぜ大きな差? 進むべき道は

公開 : 2020.01.11 05:50  更新 : 2021.10.13 13:58

これからエルグランドが向かう先は?

そもそもエルグランドが人気を集めていたのは他にないコンセプトが受けたからだ。

2002年に対抗馬としてアルファードが登場したが、正直トヨタとガチンコ勝負をしたところで勝てる見込みは薄いというのが正直なところ。

エルグランド・ザ・スポーツプレミアムコンセプト
エルグランド・ザ・スポーツプレミアムコンセプト

それではエルグランドはどこに向かうのがベストだったのだろうか? その答えこそが、昨年、今年と2年連続で東京オートサロンに展示されているエルグランドのコンセプトカーなのではないか。

昨年のオートサロンに展示されたエルグランドは「エルグランド・ザ・スポーツプレミアムコンセプト」と名付けられ、GT-Rのホイールやブレーキを装着したスポーツテイスト溢れるもの。

そして今年のオートサロンに展示が予定されているのが、プレミアムスポーツブランドのAUTECHの名を冠した「エルグランドAUTECHコンセプト」だ。

どちらもプレミアム感を持ちながら、スポーツ性を感じさせるものであり、アルファードに足りない部分といえばまさにそこに尽きると言えるのではないだろうか。

もちろんアルファードを上回るほどの売上は期待できないかもしれないが、今のような惨憺たる状況は回避できたかもしれない。

もし3代目がスカイラインやフーガが採用するFR-Lプラットフォームを使い、FRレイアウトで登場していたら、今ごろプロパイロット2.0を搭載した最先端のミニバンになっていた可能性もあったのだろうか。

記事に関わった人々

  • 小鮒康一

    Koichi Kobuna

    1979年生まれ。幼少のころに再放送されていた「西部警察」によってクルマに目覚めるも、学生時代はクルマと無縁の生活を送る。免許取得後にその想いが再燃し、気づけば旧車からEV、軽自動車まで幅広い車種を所有することに。どちらかというとヘンテコなクルマを愛し、最近では格安車を拾ってきてはそれなりに仕上げることに歓びを見出した、尿酸値高い系男子。

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