【20年の提携にピリオドか】日産 ルノーとのアライアンス解消に向けた計画を加速化
公開 : 2020.01.14 05:05
日産が、ルノーとのアライアンスパートナーシップの解消に向けた計画を進めているとの情報が入りました。計画が実行されれば、ゴーンが主導して創設され、20年近く続いたアライアンスが終わることとなります。
アライアンス解消に向けた計画
カルロス・ゴーンの不正疑惑による影響が続く中、日産はルノーとのアライアンスパートナーシップの解消に向けた計画を進めているようだ。
昨年末、ゴーンが日本から逃れて以来、計画が加速していると伝えられている。
フィナンシャル・タイムズは、計画には、技術と生産部門における両社の協力の解消と、日産の取締役会への変更が含まれると報じている。
パートナーシップの解消により、両社は研究開発コストの上昇と、売上の減少に直面する。
今後、競争力を維持するために、ほかのパートナーシップを構築する可能性があるだろう。
PSAとFCA(昨年ルノーとの合併に失敗)、フォルクスワーゲンとフォードなどの新しい提携が有利な関係を構築する中、厳しい状況は避けられそうにない。
関係改善のための努力が行われているが、この年間生産1000万台を誇るアライアンスの関係は悪化していると、フィナンシャル・タイムズは報じている。
ルノーの会長、ジャン・ドミニク・スナールは、良好な関係をアピールするため、数週間のうちに、いくつかの共同プロジェクトを発表すると述べている。
一方で、スナールの提案する統合のアイディアは、日産の一般従業員から歓迎されていなと言われている。
また日産の経営者の多くは、ルノーがその成功の足かせとなっていると考えている。
計画が実行されれば、ゴーンが主導して創設され、20年近く続いたアライアンスが終わることとなる。
日本出国後の記者会見でゴーンは、彼を逮捕するために、日産の幹部が日本政府と調整をおこなったと主張している。
その理由についてゴーンは、ルノーがアライアンス内で重要な決定権をもつことに、日産は不満を抱いていたと述べている。