【やっぱり強いのか】SUVブームでも、プリウス/ノート/シエンタが年間トップ3 2019年の販売

公開 : 2020.01.16 06:10  更新 : 2021.01.28 18:21

登録車の販売台数レポートです。SUVブームと言われますが、2019年通年の販売台数ランキングは? やっぱり強いプリウス、ノート、シエンタ。

日産/スバル 2桁減

text:Naojiro Onuki(大貫直次郎)

日本自動車販売協会連合会がまとめた2019年12月の登録車の新車販売台数(速報値)は、前年同月比9.5%減の22万6951台と3か月連続のマイナスとなった。

なお、軽自動車と合わせた台数でも同11.0%減の34万4875台と、3か月連続での前年割れに落ち込む。この結果、2019年度(1〜12月)の成績は、登録車で前年比1.9%減の328万4870台と2年連続のマイナス、軽自動車含でも同1.5%減の519万5216台と3年ぶりに前年度実績を下回った。

12月に3514台を販売したロッキー
12月に3514台を販売したロッキー

12月の登録車のブランド別新車販売台数では、新車攻勢をかけるマツダが前年同月比6.4%増の1万3086台、ダイハツが同32.1%増の5177台とプラスを達成し、それ以外のブランドはマイナス。

とくにフィットの販売延期を行ったホンダは、同35.4%減の1万7568台と大きく落ち込んだ。

2019年 メーカー別成績

一方、2019年度で見ると、トヨタが前年比2.7%増の151万741台、レクサスが同13.2%増の6万2394台、三菱自が同0.02%増の4万6927台、ダイハツが同23.8%増の4万3609台とプラスを記録し、それ以外のブランドは前年割れ。

とりわけ日産は同13.8%減の36万7514台、スバルは同11.9%減の10万5075台と2桁のマイナスとなった。

新SUV「ライズ」 12月は9117台

2019年度の登録車の新車販売の動向について業界団体の関係者は、「2019年度は、9月までは前年実績を上回る台数で推移していたものの、10月以降は大型台風の影響が長引くなどして、結果的に2年連続での前年割れとなった。ただし、軽自動車と合わせて500万台の大台を3年連続で超えたことは明るいニュース」と指摘。

2020年の新車市場については「トヨタ・ヤリスやホンダ・フィットなど、販売を伸ばしそうな新型車が年度初旬に発売される予定なので、プラスを回復する可能性は高い。一方、消費税増税に伴う消費意欲の減退などは懸念材料」と示唆した。

12月にプリウスは前年比7.2%増の7566台を販売
12月にプリウスは前年比7.2%増の7566台を販売

12月期の登録車の車名別ランキングでは、9月に新型に移行したトヨタ・カローラが前年同月比43.6%増の9186台を達成して3か月連続でのトップにつく。

続く第2位には、11月に発売された新型コンパクトSUVのトヨタ・ライズが9117台を記録し、2つ順位を上げてランクイン。第3位には、同7.2%増の7566台を販売したトヨタ・プリウスが前月と同順位で入り、トップ3をトヨタ車が独占した。

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