【生産中止へ】BMWのハイブリッド・スポーツカー「BMW i8」 4月に生産中止へ EVモデルに注力のため
公開 : 2020.01.20 12:00
BMWは、「i8」ハイブリッド・スポーツカーの生産を4月で終了することを明らかにしました。同社のEVモデルに力を注ぐための決定とされていますが、テスラ・ロードスターのライバルとして将来生まれ変わる可能性も残されています。
もくじ
BMW i8生産中止
BMWは、「i8」プラグイン・ハイブリッド・スポーツカーの生産を4月で終了することを明らかにした。
2014年の発売から6年近く続いた歴史に幕が下りることとなる。
BMWは、「iX3」コンパクトSUV、「i4」サルーン、「iネクスト」SUVフラッグシップなどの特注のEVモデルに力を注ぐため、このポルシェ911のライバルの生産中止を決めている。
BMWは、i8の生産終了の具体的な日程を公表していないが、同社の広報担当者は「受注生産に興味のある英国のお客様は、2月末までにお近くのディーラーで注文してください」と呼びかけている。
すでに、i8の大幅な値引きを行っているディーラーもある。
定価11万5105ポンド(1600万円)のハードトップモデルを、2万ポンド(280万円)近く割引きして、9万3115ポンド(1300万円)で提供しているところもあった。
2009年のフランクフルト・モーターショーで、ターボディーゼル・コンセプトとして初めて発表されたi8は、i3電動ハッチバックを超える、当時のBMWのiシリーズの高性能フラッグシップとして2014年に発売された。
ミッドエンジン2+2は、生産期間を通じて、低出力の電気モーターに接続された1.5L直列3気筒ガソリンターボエンジンの1つのパワートレイン・オプションのみで販売されていた。
2018年のアップデートにより出力が362psから374psに増加したが、パフォーマンスの数値はほとんど変化しなかった。
将来的なi8後継モデル
BMWの研究開発のトップは昨年、AUTOCARに対し、i8の将来についてはすでに決定が下されており、第2世代のテスラ・ロードスターとアウディR8 eトロンのライバルとして生まれ変わる可能性があると話していた。
将来的なi8後継モデルのドライブトレインやデザインについては、ほとんど知られていないが、フォーミュラEと「i」部門との「明確な関連性」を高める、「レースから公道へ」戦略をもとに開発がすすめらている。
昨年のビジョンMネクスト・コンセプトにもとづいた新しいスポーツカーは、今後5年以内に登場する予定となっている。