【パトカーなど特殊車両】テレビや映画で見る劇中車、本物? 誰が所有しているのか

公開 : 2020.01.18 08:50  更新 : 2021.10.13 13:58

劇用車はだれのもの? 購入することも

パトカー(レプリカ)のような特殊な車両に関しては基本的に劇用車を提供する会社が自社で制作、保有しているのが一般的であるが、それ以外の車両に関してはさまざまなところから調達している。

前述のように大手自動車メーカーがスポンサードしている枠の番組であれば、そのメーカーから車両が貸し出される場合もあるが、主役級の車両以外はレンタカーなどでまかなわれることも少なくない。

また、古い時代設定の作品の場合は、旧車のユーザーやオーナーズクラブに声をかけて車両を借りるということもあるが、主役級の車両に関しては購入してしまうこともあるようだ。

実際、長期間にわたる撮影をするのに都度ユーザーから借りるのは現実的ではないし、撮影終了後に売却してしまえばある程度回収できてしまうという点では合理的と言えるかもしれない。

もちろんそんな芸当ができるのは、予算が潤沢にある映画などの場合に限った話であり、番組の1コーナーである再現VTRなどではそこまで予算をかけられないというのもまた事実。

そのため、マニアが見ると違和感を覚えるシーンもあるとは思うが、そこは大目に見て上げたいところ。

ちなみにスポンサーに配慮してか、車名やエンブレムを隠された車両が登場することも多いが、自動車メーカーがスポンサードしている番組でそのメーカーの車両なのに隠されている場合がある。

これは再放送や映画を地上波で放送する際にスポンサーが異なる可能性も見越しての処置なのだそうだ。

劇用車の世界は多方面に気を遣わなければならない、じつは大変な世界のようである。

記事に関わった人々

  • 小鮒康一

    Koichi Kobuna

    1979年生まれ。幼少のころに再放送されていた「西部警察」によってクルマに目覚めるも、学生時代はクルマと無縁の生活を送る。免許取得後にその想いが再燃し、気づけば旧車からEV、軽自動車まで幅広い車種を所有することに。どちらかというとヘンテコなクルマを愛し、最近では格安車を拾ってきてはそれなりに仕上げることに歓びを見出した、尿酸値高い系男子。

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