ロードテスト ランドローバー・ディスカバリー・スポーツ ★★★★★★★☆☆☆

公開 : 2020.01.18 11:50  更新 : 2020.01.20 06:36

結論 ★★★★★★★★☆☆

改良版ディスカバリー・スポーツが新採用したマイルドハイブリッド、その実力は眉唾もので、快適性でも、効率でも、そして速さでも、これより優れた競合車は存在する。

キャビンは、説得力のあるテクノロジーが満載される。それでも、重くずんぐりしたクルマらしい動きは、洗練度の高いライバルが割拠するこのクラスにあってはやや古臭く感じられる。

本格オフロード性能とキャラクターの利点が、パワートレインの欠点に勝っている。
本格オフロード性能とキャラクターの利点が、パワートレインの欠点に勝っている。    OLGUN KORDAL

しかしながら、これにオフロード性能や一貫性でこれに並ぶものはめったになく、しかもここまで満足に自信を与えてくれる高いドライビングポジションを持つものは見つからない。

こうした長所においては、クラス水準を超越している。そしてそれは、ランドローバーの上級モデルが見せるキャラクターを踏襲したものでもある。

走りの洗練性ではアウディBMWに敵わないが、その差はそれほど大きくない。広くて装備の熟考されたインテリアの万能ぶりが、潜在的顧客に、このランドローバーのエントリーモデルを印象付けられないほど水を開けられてはいないのだ。

担当テスターのアドバイス

リチャード・レーン

次期ディスカバリー・スポーツのパワートレインはBMWから供給を受けることになりそう。だとすれば、現行モデルの欠点ふたつが改善するだろう。もちろん、パフォーマンスと経済性がだ。

マット・ソーンダース

改良版ディスコスポーツの、黒い外装トリムは気に入った。ボディのボリューム感をうまく緩和してくれている。もうひとつうれしいのは、リアエンドをディスカバリーのような左右非対称にしなかったことだ。

オプション追加のアドバイス

550ポンド(約7.7万円)のブラックエクステリアパックは、ディスカバリー・スポーツの外見にアグレッシブさを加えてくれる。1100ポンド(約15.4万円)の固定式パノラミックルーフは、ヘッドルームに不満を感じさせない。ライトオイスター色のヘッドライニングは、キャビンに気持ちのいい明るさをもたらしてくれる。

改善してほしいポイント

・ギアボックスは、とくにシフトダウン時にもっとスムースな作動をしてほしい。
・プライマリーライドはおおむね良好だが、セカンダリーライドはソフトにしてほしい。
・もっとサポートに優れたシートがほしい。ただし、ポジションはそのままで。

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