【新型モデルの登場はいつ?】英国版2020年新車カレンダー 今年も豊作に期待 4月~6月
公開 : 2020.01.25 06:50 更新 : 2021.03.05 21:43
5月
ランドローバー・ディスカバリースポーツPHEV
ランドローバーのミッドサイズファミリーSUVに新たに追加されるハイブリッドモデルでは、3気筒エンジンが採用されることになりそうだ。
新型イヴォーク譲りのこのパワートレインでは、200psを発揮する1.5Lインジニウムガソリンユニットに、出力109psの電気モーターと11.3kWhのリチウムイオンバッテリーが組み合わされ、64kmのEV航続可能距離を確保している。
このPHEVは、3万1575ポンド(453万円)というスタンダードモデルよりも、やや高級な存在になるだろう。
メルセデス・マイバッハGLS 600
ベントレー・ベンテイガに対抗すべく、メルセデスが誇る高級ブランド、マイバッハが大型SUVのGLSに手を加えたモデルだ。
特別仕立てのスタイリングと、標準で22インチのホイールを履いたこのモデルのボンネットに収まるのは、4.0L V8ターボに48Vシステムを組み合わせたマイルドハイブリッドユニットとなる。
もっとも注目すべきはその豪華なキャビンの仕立てであり、ナッパレザーのインテリアには、4シーターモデルの場合、冷蔵庫までオプション設定されている。
ミニJCW GP
ミニ史上もっとも速く、もっとも過激なモデルとしてGTの名が帰ってくる。
3万3895ポンド(486万円)から手に入れることの出来るこの3ドアボディのGTは、306psのパワーと45.9kg-mのトルクを発揮する2.0Lターボエンジンを積んで、その最高速は264km/hに達している。
数々のアップグレードが行われるとともに、そのパワーをコントロールすべく、ルーフには大型スポイラーが設置されている。
合計3000台がミニのオックスフォード工場から送り出される予定であり、そのうち英国市場向けは575台となる。
レンジローバー・イヴォークPHEV
コンパクトSUVのイヴォークだが、より大柄なボディを持つディスカバリースポーツと新3気筒ガソリンハイブリッドユニットを共有することになる。
CO2排出量45g/km、EV航続可能距離64kmというスペックは、都市型SUVとしてのイヴォークの魅力をさらに高めるものとなる一方、その燃費性能も現行の2.0Lディーゼル・マイルドハイブリッドを上回るものになるだろう。
6月
BMW M2 CS
M2コンペティションから約50%も価格をアップさせた限定モデルのCSでは、樹脂製ボンネットやカーボンファイバー製ルーフの採用など、このクルマだけの軽量化策が施されるとともに、3.0Lストレートシックスにも手が入れられ、そのパワーは450psにも達する。
すでに予約だけで完売しているこのモデルでは、6速マニュアルギアボックスか7速デュアルクラッチオートマティックの選択が可能であり、アダプティブサスペンションとMスポーツシートが標準となる。
BMW M8
このBMW史上最強最速の2ドアモデルは特別な存在となるだろう。
英国市場にはトップモデルとなるコンペティションのみが導入予定であり、625psを発揮する4.4L V8ツインターボエンジンによって、このクルマは静止状態からわずか3.2秒で100km/hに到達する。
さらに高級さも失っておらず、レザーをふんだんに使用した4シーターのクルーザーモデルでもあり、そのパワーのすべてを余すことなく路面へと伝えるべく四輪駆動が採用されている。
シトロエンC5エアクロス・プラグインハイブリッド
シトロエンにとって重要な1台だ。
ブランド初のプラグインハイブリッドモデルとして、幅広く電動化を進めるPSAグループの一翼を担う存在であり、ヴォクゾール・グランドランドXとプジョー3008と共有するガソリンハイブリッドユニットは、(トップモデルには劣るとはいえ)225psを発揮し、シトロエンの公式発表によれば、CO2排出量39g/kmとEV航続可能距離50kmを達成していると言う。
英国におけるスタートプライスは3万5340ポンド(507万円)となる。