【オーナーの不安をぬぐえるか】TVR新型グリフィス 新工場の問題で生産遅れ 新CEOに期待
公開 : 2020.01.24 11:50 更新 : 2021.02.17 17:44
新型グリフィスの生産に遅れが出ている中、TVR会長は、未来のオーナーに対しニュースレターを送り、進捗状況を報告しました。新しくCEOを任命し、政府とも協力して問題を解決していくとのことです。
プロジェクトの進捗状況
TVRの会長、レズ・エドガーはニュースレターを通して、未来のオーナーに対し、新しいグリフィスの生産に関する説明を行った。
このニュースレターは、プロジェクトが発表されて2年以上経過した昨年12月頭に送られている。
ウェールズのエブブ・ベール工場ですぐに作業を開始するという内容の、プロジェクト進捗状況を伝えるこのレターは、すでにデポジットを払っているオーナーを安心させるために送られたと思われる。
また、ニュースレターでは、TVRが2017年のショーカーを車両登録したことが明かされている。
このショーカーは、今後数か月のうちに、テストやイベントの場に登場する。
同社はまた、EUの排出規制を満たすため、アップデートされた最新のV8 5.0L「コヨーテ」エンジンの搭載に向けてフォードとの交渉を行い、コスワースが開発したドライサンプにTVRが調整を加えることとなっている。
TVRの新しいCEOに期待
TVRは、新しいCEOにジム・ベリマンを任命した。
ベリマンは、初代ランドローバー・フリーランダーと、3代目レンジローバーなど、ローバーグループでのキャリアが有名だ。
また、ロールス・ロイス復活の重要人物でもあり、2003年のファントムの発売に重要な役割を果たした。
エドガーは、ベリマンが「新しいクルマの図面から生産、販売までの貴重なエンドツーエンドの経験をもたらしてくれる」と期待を寄せる。
名前は明かされていないが、CFOも任命されている。
しかしまだ、重大な問題が残っている。
エブブ・ベール工場の進捗は「期待よりも遅く」、建物には新しい屋根が必要だと言われている。
エドガーは、ウェールズ政府と協力してこれらの問題を解決し、作業を進めていると述べている。
自動車工場をゼロから開発、構築、機械を設備するためにかかる時間を考えると、新しいグリフィスの生産までには、まだまだ時間がかかりそうだ。