【一部はSクラスより高度】メルセデス・ベンツEクラス 大幅改良 3月発表へ
公開 : 2020.01.26 10:20
アウディA6やBMW 5シリーズの好敵手
フェイスリフトを受けるEクラスのエンジンに関しては、もう1つ大きなニュースがある。これまで搭載されていたM274型と呼ばれた4気筒ガソリンエンジンを、まったく新しいM254型ユニットへ変更するというのだ。
排気量2.0Lで縦置きされ、他のメルセデス・ベンツ製モデルにも追って採用される。今後5年程度のうちに導入されるであろう、一層厳しい環境規制、EU7に準拠することが狙いだと思われる。エンジン単体だけでなく、マイルド・ハイブリッドやプラグイン・ハイブリッド仕様でも提供されるはず。
ディーゼルエンジンは、E300deに改良を与え、EVモードとして50km以上の航続距離を実現するとのこと。従来よりも大型のリチウムイオン・バッテリーが搭載されることになる。
「GLE350deに搭載されている31.2kWhのバッテリーを、マイナーチェンジ後のEクラスに搭載することで、100km以上のEVモードの航続距離を実現することも可能です。ただしロングホイールベース版となり、中国市場限定となります」 と説明するミヒャエル・ケルツ。
Eクラスとして、サルーンとエステート、オールテレーン、クーペにカブリオレと、様々なボディスタイルが選べることは変わらない。動的性能の性格付けも、基本的にはマイナーチェンジ前を受け継ぐという。
「サスペンションのセッティングを、最新の環境に優しいAラベル・タイヤに合わせて微調整しています。燃費を伸ばし、二酸化炭素の排出量削減などの面でも有効です。エアサスペンションとスチールコイル・サスペンションに大きな変更はないでしょう」
アウディA6 50 TFSIや、BMW 540i xドライブのライバルとして、極めて高い競争力を獲得することは間違いなさそうだ。