【袖ヶ浦 復活】クラシックカーが走る! 第27回 東京ベイサイド・クラシック・カップ

公開 : 2020.01.27 06:10  更新 : 2020.01.27 09:29

クラシックカーの走行イベント「TBCC」。前回の開催後、袖ヶ浦フォレスト・レースウェイは台風で施設に大きな被害が。その後営業再開し、今回無事にイベント開催することができました。

台風15号から3か月 無事、レース開催

text&photo:Daisuke Ebisu(戎大介)

これまでもAUTOCARで毎戦イベント・レポートをお届けしてきた、クラシックカーのレースイベント「東京ベイサイド・クラシック・カップ(TBCC)」。

前回は9月8日に開催されたが、全走行カテゴリーが終了した午後に台風15号に見舞われ、会場の袖ヶ浦フォレスト・レースウェイは施設に大きな被害を受けてしまった。

サーキットは台風から3か月後の11月11日より通常営業を再開。12月8日のTBCCは無事に開催することができた。
サーキットは台風から3か月後の11月11日より通常営業を再開。12月8日のTBCCは無事に開催することができた。

幸いなことにコース路面への大きな被害はなかったものの、営業コースとして重要な防音壁が300枚あまり破損し、営業が再開されたのは実に11月11日のことであった。

そしてちょうど3か月後となる、12月8日に2019年内最後のTBCCが開催となった。すっかり元通りに修復なった袖ヶ浦には、スポーツ走行とレース形式を合わせて80台強が集まった。

なお、同日には国立市で本イベントと縁の深いオートモービル・クラブ・ジャパンによるイベント「谷保天満宮旧車祭2019」も開催されていたことを考慮すると、なかなかの集まり具合だったといえるだろう。

タイム別カテゴリー分け 戦前車・現代車のスポーツ走行も

旧い趣味グルマを手に入れて初めてサーキットを走ってみたいと思っても、実際サーキット・デビューをするには敷居の高さを感じさせるイベントが多いのも事実だ。

そんな中、現行車でも参加できるスポーツ走行枠があり、レース形式の走行会もそのドライバー&車両でのラップタイムを自己申請し、それによってカテゴリー分けがされているTBCCならば、あまり怖い目にあうことなくサーキット走行に馴染んでいけよう。

袖ヶ浦フォレスト・レースウェイは台風15号により、コースや施設の一部に大きなダメージを負った。とりわけ防音壁の被害は約300枚に上り、長期間の休業を余儀なくされた。
袖ヶ浦フォレスト・レースウェイは台風15号により、コースや施設の一部に大きなダメージを負った。とりわけ防音壁の被害は約300枚に上り、長期間の休業を余儀なくされた。

また、パフォーマンスやタイヤ性能が現代のクルマとは異なる戦前~戦後すぐのヴィンテージ車も占有のスポーツ走行枠が用意されているので、こと「走りやすさ」という面でこれほどのイベントは希有であるといえる。

ウェットでスリッピー レース後は抽選会も

イベント当日、早朝の会場近辺は視界が10mもないほどの濃霧が出ていたこともあり、コース路面が相当にウェットな状態だった。コーナーなどはコースサイドから観ていても、いかにも滑りそうなしっとり加減で、実際に単独でのスピン&コースアウトも結構発生していた。

先ほど「あまり怖い目にあうことなくサーキット走行できる」などとは言ったものの、サーキットでのコーナリングの(マシンとドライバー自身の)限界がまだ体得できていないドライバーなどは、かなり肝を冷やしたことだろう。

イベント当日は好天だったものの、コース路面はウェットコンディション。コーナリングでスライドするマシンも多数見られた。
イベント当日は好天だったものの、コース路面はウェットコンディション。コーナリングでスライドするマシンも多数見られた。

そんな状況の中、TBCC最高峰のスーパー&ハイパー・クリスタル・カップ決勝ではスタート直後にアクシデントが発生、赤旗中断からの再スタートという場面もあったが、ケガ人を出すこともなく全ての走行カテゴリーが終了した。

レース後はサーキット内のレストランで表彰式と懇親会を実施。また、年末恒例の行事として全エントラント&スタッフ、そして我々プレス陣も参加しての大抽選会も開かれ、大いに盛り上がった。

2019年内のTBCCはこれにて無事終了した。次回は3月8日に開催される「ファミリーサーキットデイ」内での併催となる。

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