【プレミアムが与える価値観の変化】アウディA6アバント 40 TDI (4) 長期テスト
公開 : 2020.02.01 11:50 更新 : 2020.02.01 16:32
アウディA6が与えてくれる価値観の変化
アウディのドライバーへは、特定の良くない評判も聞こえる。でも、過剰と思えるほど丁寧にアウディを運転することで、周囲のドライバーが感じるであろう、違う驚きを楽しもうと考えている。
筆者はヒエラルキーの上側に位置する日がまだ浅い。40.7kg-mという太い低速トルクを活かし、渋滞集団から抜け出し、うぬぼれることもある。素敵な運転スタイルではないことはわかっている。アウディらしいドライバーという見られ方もされるはずだ。
2.0Lディーゼルエンジンの燃費性能はとても優れている。1回の満タンで1078km以上を走行できる。話は戻るが、トヨタ・アイゴも燃費では優れていた。
アウディの強みは燃費だけではなく、トルクと快適性。優れた乗り心地にある。考えを巡らせ、A6に乗っていると、人生の面倒さが減るような気がした。
アイゴのような、謙虚なクルマに戻れるだろうか。筆者はぜひ戻りたいと思っている。謙虚に運転することに、いつも喜びを感じる性格なのだ。
でもアウディA6からの眺めが素敵だから、特に急いで戻りたいとも思わない。人間は周囲の環境に適応できる動物。今はプレミアムなクルマが日常的にある。筆者の価値観にどんな素晴らしい変化が及ぶのか、客観的に知りたい。これも人間だからできることだ。
テストデータ
テスト車について
アウディ A6アバント 40 TDI スポーツ Sトロニック
新車価格:3万9850ポンド(557万円)
テスト車の価格:4万6935ポンド(657万円)
テストの記録
燃費:16.8km/L
故障:なし
出費:なし
気に入っているトコロ
目を引く外観:毎朝、毎晩クルマを目にするのが楽しい。低く肉厚で幅広い。かなり存在感がある。
気に入らないトコロ
1つにはまとまらない:大きなグリル。美しいとはいえず、魅力的なフロントマスクを台無しにしていると思う。スター・ウォーズシリーズのカイロ・レンを思い出してしまう。