【日本市場】BMWジャパン、2020年は「地位確立」 Mブランドの拡販/電動車も重視
公開 : 2020.01.29 17:10
ユーザー変化 インポーターも変わらねば
2019年はニューモデル攻勢を展開したBMWジャパンだが、2020年はモデルイヤーの兼ね合いもあり、「本命」と呼べるようなニューモデルやフルモデルチェンジは予定されていない。
昨年秋に発表され、今回の記者会見でM8グランクーペとともにお披露目された2シリーズ・グランクーペは、やはり昨年発売された新型1シリーズとともに、2020年の中核モデルになりそうだ。どちらもプラットフォームは共通で、駆動方式はFF。
かつて21世紀の初めごろ「BMWは、これからもストレート6と後輪駆動にこだわり続ける」と本国BMWのマーケティング担当者が力強く語っていた。
もちろん、この言葉を信奉する古くからのBMWオーナーもいるだろうが、多くの新たなユーザーは「BMWだから、いいクルマだから」という理由で選んでも、FRや6気筒エンジンにはこだわっていないようだ。
そうした新しいユーザーに向けて、マーケティング戦略も変わってきた。
新型1シリーズでは、人気漫画「天才バカボン」のキャラクターをハリウッド映画風にアレンジしたCMを展開したり、2シリーズ・グランクーペのマーケティング・コミュニケーションには人気ビデオゲーム「パックマン」とのコラボレーションを計画している。
プレミアムブランドといえども、新たなユーザーを取り込んでいかなければ発展はない。
そのためには、いままでにはないマーケティングの手法も必要だ。
そう、この手法は既にライバルであるメルセデス・ベンツが確立している。
2019年は6万6523台を販売し、単一ブランドとしては純輸入車5年連続の販売台数ナンバーワンを誇っているメルセデス・ベンツ。
両社の鎬の削り合いは、2020年以降も続いていくのは間違いない。