【夜景の名所、突如出現】首都高の辰巳PAに出現 ナゾの構造物、防音壁? 実は違った 設置の裏側
公開 : 2020.01.31 12:10 更新 : 2020.01.31 12:15
防音壁ではなく「ブラインドフェンス」だった
首都高速広報室からの回答をまとめると以下の内容になる。
辰巳PAの白い柱は何ができるのか?
構造物は防音壁ではなくブラインドフェンス(目隠し板)。迷惑行為を防止するための設置。
辰巳PAのマナー喚起に横断幕
辰巳第一PAでの迷惑行為について、PA内の4か所に「迷惑行為は110番通報を!」の横断幕を掲出している。
「減速帯」も設置 「辰巳ダッシュ」防止
ブラインドフェンスの設置が完了したあとに、減速帯の設置を予定(乗用車スペース前のストレート約100~120m部分)※辰巳PAを全速力で出ていく、いわゆる「辰巳ダッシュ」部分
工事期間は?
減速帯まですべて含めて6月頃の完成を予定。※横断幕に書いてあった「夜間閉鎖」(20時~翌朝6時)の今後の日程は以下となる
2月1日(土)、6日(木)、8日(土)、13日(木)、15日(土)、22日(土)、29日(土)
予備日:2月20日(木)、27日(木)
さらに「迷惑行為」とはど具体的にのようなものか? 追加で聞いてみた。
首都高速広報室が定義する「迷惑行為」
1.長時間滞在で他の利用者が利用できない。駐車できない
2.乗用車スペース前のストレートでの暴走・危険行為と騒音
3.空ぶかしによる騒音
4.大型スペースに乗用車が駐車しており大型車の駐車ができない
要するに、ブラインドフェンスを付けることで夜景バックに撮影しづらくする=集まるクルマを少しでも減らしたい=迷惑行為を減らしたい、という狙いがあるようだ。
なぜ、辰巳第一PAはそんなに人気なのか?
取材に訪れた際、豊洲から乗りなおして「第二PA」にも行ってみた。
平日の午前1時を過ぎても満車状態が続いていた第一に比べると、第二はわずか1〜2台。夜景の美しさも第一が第二をはるかにしのぐ。
とくに、一列に並んだ乗用車駐車スペースのすぐ前に夜景が広がっており、照明もほどよく明るいため愛車+夜景の写真を、第一のほうが綺麗に撮影しやすいようだ。
第二からも夜景は見えるが、第一のようにきれいには見えない。減速帯も数か所に設置されている。
第一が人気なのは東京方面からのアクセスがしやすいこともあるだろう。都心環状線を中心とする首都高ドライブが楽しみやすいルートでもある。
※首都高では「交通ルールを守った安全運転であれば」周回ドライブに関して問題ないというスタンス
駐車スペースの台数も辰巳第一PAは大型車17台+乗用車29台、第二PAは同6台+22台と、第一のほうが、規模が大きい。
ところで、夜景を見えにくくするフェンスや減速帯の設置で利用するクルマは減るのだろうか? 辰巳第一PAで声を聞いてみた。
「ここの常連さんたちの多くは『クルマを見せる』のが目的です」
「1人で来ても誰かに会えるからクルマを前に情報交換をするのが楽しい。夜景が見えづらくなってもあまり影響ないのではないでしょうか」
「減速帯で辰巳ダッシュは確実に減るだろうからそれはありがたいですが」
常連さんたちはさほど意に介していないようだった。