【41年の長寿は自動車世界の奇跡】クラシック・ミニ、なぜ今も人気? 背景に日本市場

公開 : 2020.02.01 05:50  更新 : 2021.10.09 22:40

ミニ復権を支えた日本市場

不遇の時代を経て、クラシック・ミニの人気を再燃させた鍵は、クーパーの復活だった。

日本のミニのスペシャルショップが標準のミニをクーパー化するキットをプロデュースしていたことが、その直接的なきっかけとなったのである。

かつてイギリスを代表するF1チームとして知られたクーパー・チームとのコラボレーションで生まれたミニ・クーパー。

その現代版は1990年に限定車として販売され人気を集めたあと、カタログモデルとしてクラシック・ミニの最後の10年間を牽引した。

復活したローバー・ミニ・クーパーは、当然日本市場でも大人気となり、特にクラシック・ミニの歴史を知らないような人たちにも幅広く愛された。

人気の理由はレトロな見た目と手ごろなサイズ感。またローバー・ミニには魅力的な限定車も多く用意され、クーラーも付き、ATモデルも選べ、さらにモデル末期になるとエアバッグも追加されるなど、着実に進化していたことも人気を後押しした。

クラシック・ミニの人気を再燃させるきっかけとなったのが日本なら、2000年に生産が終了するまで高い購買力で継続生産に力を貸したのも日本だったという点は興味深い。

こういった輸入車は他の例がないのである。

記事に関わった人々

  • 執筆

    吉田拓生

    Takuo Yoshida

    1972年生まれ。編集部員を経てモータリングライターとして独立。新旧あらゆるクルマの評価が得意。MGBとMGミジェット(レーシング)が趣味車。フィアット・パンダ4x4/メルセデスBクラスがアシグルマ。森に棲み、畑を耕し蜜蜂の世話をし、薪を割るカントリーライフの実践者でもあるため、農道のポルシェ(スバル・サンバー・トラック)を溺愛。

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