【EV投資2025年まで延期】億万長者ストロール アストン マーティンの株式取得 長期計画、大幅変更
公開 : 2020.02.04 09:50
将来の製品計画とF1にもたらす変化
アストン マーティンからの情報によると、アストン マーティンとレッドブル・アドバンスド・テクノロジーズの、技術的パートナーシップは、「アストン マーティン・ヴァルキリーが発売されるまで続く」とのことだった。
投資家の変更後も、ミッドエンジン・ヴァルハラ・プロジェクトへのレッドブルの関与が続くかどうかはまだ不明だ。
アストン マーティンは、現在レッドブルF1チームのスポンサーを務めており、2020年も引き続きスポンサーを務める。
しかし今回、2021年からレーシングポイントを公式アストンチームとする10年契約が結ばれる。また5年間のスポンサーシップ契約もそれに含まれる。
ストロールは、今シーズンの終わりにメルセデス・ワークスチームの購入を検討しているとの情報も入ってきている。
メルセデスは、来シーズン以降のF1部門の将来を検討していると言われており、今回の取引が、ストロールの今後の動向に影響を及ぼすとは限らないと考えられている。
リセット・ビジネス・プラン
アストン マーティンは、キャッシュジェネレーションと製品計画変更の両方のパフォーマンスを向上させるための「リセット・ビジネス・プラン」にも同意している。
リセット・ビジネス・プランには、2022年に予定されていたラゴンダ・ブランドの発売延期など、EVへの投資を2025年まで延期することが含まれている。
ラピードE電動プロジェクトは、「レビュー待ちのため一時停止」とされている。
2022年のヴァルハラを含む、現在開発中のさまざまなミッドエンジンモデルを提供するというコミットメントが残っている。
当面の優先事項は、今年後半にDBXを立ち上げることであり、同社はこれまでに1800件の注文を受けていると述べている。
春には、ロードスターバージョンを含む、ヴァンテージをアップデートし、今年後半にはヴァルキリーの発売を開始する。
同社はまた、年間1000万ポンド(14億円)のコスト削減を目指す。
2022年のヴァルハラの発売後、ミッドエンジンのヴァンキッシュを発表する。
2020年代半ばから導入予定の「ハイブリッド機能を備えた燃料効率の良いモジュラーV6エンジン」も平行して開発する。
同社はまた、特別モデルが計画の重要な部分であり続けると述べ、毎年1つの「ヘリテージスペシャル」と、2つの「コンテンポラリースペシャル」を提供するとしている。
ローレンス・ストロールについて
F1ドライバー・ランスの父であるストロールは、ピエール・カルダン、ラルフ・ローレン、トミー・ヒルフィガー、マイケル・コース、アスプレイ、ガラードなどに投資し、ブランドを構築している。
資産は20億ポンド(2862億円)を超えると推定されている。
カナダのモントリオールで育ち、60歳の現在は主にスイスで暮らしている。
330 P4やデイトナ・スパイダーなど、世界的に貴重なクラシック・フェラーリのコレクターとしても有名だ。
カナダのモントランブラン・サーキットも所有している。