【電動4輪駆動】フォルクスワーゲン アイスレースでゴルフeR1コンセプトを披露
公開 : 2020.02.02 16:50
ETCRへの参戦は?
その一方でVWは、ゴルフTCRのサポートから徐々に手を引こうとしている。今後はカスタマー向けに、IDの各モデルで使われている新しいMEBプラットフォームを使用した電気自動車によるモータースポーツ・プログラムを進めていく方針だ。
同社の技術部門を統括するフランク・ヴェルシュは以前、次のように語っていた。「MEBは将来、市販車に関連付けしたフォルクスワーゲンのモータースポーツ活動における新たな柱となるでしょう」
eR1の電動パワートレインは、ETCRと呼ばれる新たなカテゴリーに参戦するID.3をベースにした電動ツーリングカーを予想させる。VWモータースポーツ部門のスミーツは、まだETCRへの参戦が決まったわけではないと言いながらも、プロモーション的観点から、カスタマー向け車両を提供することに興味があるとほのめかした。
ID.4はホットモデルも同時発表
電気自動車のホットモデルに関するフォルクスワーゲンの最初の計画は、電動SUVをベースにしたID.4 GTXと呼ばれるモデルになる予定だ。これは標準モデルのID.4と共に今年後半に発表される。
フォルクスワーゲンが今週末のアイス・レースで公開したクルマは、eR1だけではない。かつてオーストリアのポルシェ・ディーラーがラリーで走らせたヒストリックな1302S “ザルルツブルグ” ビートルや、米国のラリークロスでタイトルを獲得したビートルRも披露された。
ベントレーもまた、今回のアイスレースに特別に製作したコンチネンタルGT W12アイスレーサーで出場。ポルシェは多くのヒストリック・ラリーカーと共に、電気自動車タイカンのデモ走行を行った。