【クルマ以外も】BMW傘下のデザインスタジオ 代表作 6選
公開 : 2020.02.16 05:50
USOC(米国オリンピック委員会)向けパラアスリート用車椅子
スポーツとは決して肉体だけの戦いではない。
スイムスーツやランニングシューズ、さらにはレーシングカーなど、つねにスポーツには戦いを左右する別の要素が含まれている。
多くの競技でこうした技術競争が過熱しており、パラリンピックの車椅子レースも例外ではない。
「2010年にオリンピックのスポンサーとして、チームUSAとのプロジェクトを開始しました」と、ハンプフは話している。
「デザインの見地からは、すべてにおいて形態よりも機能が優先されるという興味深いものでしたが、だからといって形態を無視して良いという訳ではありませんでした」
当然かも知れないが、プロジェクトは風洞実験やカーボンファイバーの加工方法からスタートしている。
その後、シャシー設計の見直しや空気抵抗の削減、さらには完ぺきな重量バランスを実現すべく、3Dスキャナーの測定データに基づくアスリートそれぞれの体格に合わせたカスタマイズへと進んでいる。
「感銘を受けたのはパラアスリートたちの情熱です」と、ハンプフは言う。「彼らは完ぺきを求め、その結果は非常に素晴らしいものとなりました」
2012年、チームUSAは7つのメダルを獲得するとともに、4つの世界記録を樹立している。
いまもデザインワークスはこのプロジェクトを継続しており、ボブスレーとパラアスリート向け義肢装具のデザインを進めている。
製品化のテーマ
プロトタイプ製作、軽量マテリアル、エルゴノミクス、移動方法
ザ・ノース・フェイスFUTURELIGHTキャンパー
10年程前から毎年1月のラスベガスを舞台に開催されているコンシューマー・エレクトロニクスショー(CES)に行けば、自働車メーカーが考える未来のトレンドというものを知ることが出来るだろう。
多くの自動車メーカーから経営トップが集まり、それぞれがスピーチを行うなか、デザインワークスとその顧客であるザ・ノース・フェイスでは実際のコンセプトを発表している。
FUTURELIGHTというのは、このアウトドアブランドのウェアに採用されているテクノロジーであり、世界でもっとも先進的な防水性と通気性を備えたアウターだ。
このテクノロジーに出会ったデザインワークスでは、どんな環境にも耐え得るFUTURELIGHT製ドーム型テントを備えたキャンパー・コンセプトを創り出し、仮想現実環境のなかで展示していた。
製品化のテーマ
ビジネス戦略、インダストリアルデザイン、バーチャルデザイン技術