【デザインの輪郭が明らかに】次世代レンジローバー・スポーツ プロトタイプを発見 2022発売 欧州
公開 : 2020.02.10 10:50
3代目スポーツの概要
競合メーカーのベテランデザイナー達からは、現行スポーツは、現代的でそのパフォーマンスに非常に合ったデザインだと、賞賛の声が上がっている。
3代目スポーツは、初代から2代目へのような、大がかりなデザインシフトは施されないと予想されている。
極端な変更はリスクが大きいだろう。
新しいMLAハイブリッド・プラットフォームへの移行を考えると、クラストップのハンドリングを備えた別のスポーツを開発することは、大したことはないだろう。
このアーキテクチャの最初のモデルはバッテリー駆動のジャガーXJのEVモデルで、3月以降に発表されるとのことだ。
MLAはアルミニウム製という以外、具体的な詳細はほとんど明らかにされていない。
スチール製プラットフォームのライバルよりも重量があると言われている、同じくアルミニウム製プラットフォームを採用している現行Dシリーズよりも、はるかに軽量となっている。
BMWとメルセデスの新しいアーキテクチャと同様、MLAによって、ジャガー・ランドローバーは同じ生産ラインで、同じモデルのマイルドハイブリッド、プラグインハイブリッド、およびEVを生産できるようになる。
プラグインハイブリッドと、ハイブリッドモデルの場合、電気モーターによって後輪へ電力が提供される。
舗装道路では、トルク・ベクタリング機能により俊敏性が大幅に向上する一方、オフロードでは、トルクの後輪への安定供給により、ステップチェンジを保障する。
2021年版レンジローバーは、ラグジュアリーSUVらしく、BMWから供給されるV8エンジンを採用すると言われているが、新しいレンジローバー・スポーツには、環境に配慮したパワートレインの搭載が期待されている。
3代目スポーツには、マイルドハイブリッドとフルハイブリッドの直列6気筒ターボエンジンが採用される。
4気筒ハイブリッドモデルも搭載される可能性が高く、BMWとのパワートレイン・アライアンスの交渉がまとまれば、BMW製の新しい4ポットが採用される可能性もある。
電動化への取り組み
新しいモデル向けのパワートレインの選択と組み合せは、新しいプロジェクトの最も重要な要素であると同時に、最もコストのかかる部分でもある。
ジャガー・ランドローバーの調査によると、同社が参入しているセグメントで、バッテリー式EVが、2026年までに世界市場の23%を占めると予測されている。
ハイブリッドとプラグインハイブリッドは市場の16%、ディーゼルは12%、驚くべきことにガソリンは49%と予測されている。
ジャガー・ランドローバーも認めているように、予測は困難だが、同社の大型のモデルは、重量が大きく、面積も広いため、純粋なEVモデルには適していない。
5代目レンジローバーのEVモデルの導入の可能性はあるが、アジアの大都市をターゲットとした短距離のシティモデルとなるだろう。
ジャガーIペイスは、この先まだ何年もモデルライフがあり、新しい「ロードローバー」は、同社のEV販売の代表的存在となるだろう。
昨年、ジャガー・ランドローバーは、MLAの投入計画について、「大型セダン」(ジャガーXJ)と大型SUV(5代目レンジローバー)から始まり、「中型SUV」とロードローバーが後に続くと、書面で公表している。
しかし、新しいスポーツは、同社に最も大きな利益をもたらすはずだ。
ジャガー・ランドローバーは、停滞した利益率が2023年以降7-9%にまで回復し、プレミアムブランドの地位を取り戻し、新しい穏やかな時期がやってくると予想している。