【デザインの輪郭が明らかに】次世代レンジローバー・スポーツ プロトタイプを発見 2022発売 欧州
公開 : 2020.02.10 10:50
販売にスポットライト
新しいレンジローバー・スポーツの重要性を確認するためには、過去数年間のランドローバーの売上を確認する必要があるだろう。
2016年1月から11月の、レンジローバー・スポーツの販売台数は7万8600台で、ディスカバリー4万6700台や、レンジローバー4万9900台をはるかに上回っていた。
昨年の同様の期間では、スポーツは7万4400台、4万7400台のレンジローバーを販売した。
新しいヴェラールが、昨年1月から11月に5万5000台販売されたことを考慮すると、姉妹モデルの販売は著しく伸びたと言えるだろう。
ジャガー・ランドローバーの4つのプレミアムモデル(レンジローバー、レンジローバー・スポーツ、ヴェラール)のうち、3つがはっきりと差別化されたブランドとして確立されたことは賞賛に値する。
しかし、残念ながら5代目ディスカバリーは、同様の成功を収めることがことが出来なかった。
2016年1月から11月にかけて、4代目ディスカバリーの販売台数は4万6800台に上ったが、2017年同期間で販売された5代目ディスカバリーは、わずか3万2232台だった。
2018年の同時期ではさらに19%減少した。
ディフェンダーが発売されてから、わずか数週間しか経っていないため、ランドローバーのプレミアムファミリーメンバーとしての、ディスカバリーの地位を再確立することは難しいだろう。
昨年11月のプレゼンテーションで、ジャガー・ランドローバーは4月から9月までの利益率が前年の-2.2%から-0.2%に回復したことを明らかにした。
さらに、その改善は7月から9月にかけて4.8%に増加した。
これは、中国での販売が大幅に増加したこと(4月から6月にかけて24%増加)と、より仕様の高いモデルの販売と、製造業務のコスト削減によるものだった。
夏には、販売から得た収益を使って、新世代のMLAモデルへの巨額の投資(3か月で8億4100万ポンド(1189億円))を行うことを明らかにした。
莫大な負債を抱えずに、将来への投資を行う能力を得たということは、非常に大きな成果と言える。
パワートレインでの協力で生き残る
ジャガー・ランドローバーが、昨年初めに行った「有形固定資産」の30億ポンド(4244億円)の大規模な減価償却は、独自のエンジン開発の一部を段階的に廃止し、将来の電動ドライブトレインでBMWと協力する方向に進んでいるためだと、一部のアナリストは指摘している。
同社はすでにウルバーハンプトンのエンジン工場で、電気駆動ユニットを製造する計画を立てている。
偶然にもBMWの英国エンジン工場の隣に位置する、ハムスホールのバッテリー工場も計画に含まれる可能性がある。
ジャガー・ランドローバーはまた、投資家に対し、メカニカル・エンジニアリングの従業員を大幅に減らすことを伝えている。
また、電動化に移行するための莫大な費用による負担を軽減するため、パワートレインとプラットフォームで他の自動車メーカーと協力することが必要だと強調している。
ジャガー・ランドローバーの財務文書によると、同社は今後3年間、新しい投資と研究開発に年間最大40億ポンド(5658億円)を投資する計画がたてられている。