【ホットハッチ越えた?】俊足クロスオーバーの実力を試す フォルクスワーゲンTロックR vs BMW M135i 後編
公開 : 2020.02.15 09:19 更新 : 2020.02.15 09:19
番外編:ホットハッチのライバルたちを振り返る
ルノー19シャマド16V(1990年)
ゴルフGTIとエスコートRS200を上回るドライビング性能を備えているとも言われる、このホットハッチをベースにしたサルーンモデルは、驚くほど平凡なスタイリングの1070kgのボディに144psのエンジンを組み合わせて前輪を駆動していた。
ハンドリングも素晴らしく、BTCCにも参戦しているが、ハッチバックモデルほどの人気を得ることは出来なかった。
ヴォクゾール・ザフィーラVXR(2005年)
「ザフィーラVXRとは、オートマティックギアボックスを積んだランサーEvo以来、もっともその登場した目的が分からない1台だと言えるだろうか?」
240psを発揮するエンジンに6速マニュアルギアボックスを組み合わせたこのヴォクゾールが創り出したホットなMPVに対するロードテストは、見事なサプライズとなるはずだったが結果は違った。
まるで馬車の時代からそのままやって来たような野蛮な乗り心地に加え、シャシーも期待されたほどの能力を感じさせることはなかった。
プジョーRCZ R(2014年)
シャマドよりも魅力的なフランス製ホットモデルの1台だ。
270psを発揮するRCZ Rはプジョー史上もっともパワフルなモデルとして、ダブルバブルルーフに代表されるひとも羨むような見事なスタイリングを与えられていた。
乗り心地は硬いがLSDによって自由自在に楽しめる正確なハンドリングに加え、サイズは小さいもののふたつの実用的なリアシートまで備えている。