【ヤリスとガチンコ】新型フィット ここちよさ、突き詰めると? ホンダの提言

公開 : 2020.02.13 07:38  更新 : 2021.10.11 09:29

機能から感性価値に

「このアイディアを聞いて、来場される1人ひとりが主役になっていただく、構成を考えました。新型フィットは機能価値から感性価値にシフトさせることは、プロジェクトの皆と話し合って決めましたが、最初はおおきな力が必要でした」

「潜在ニーズといって、お客様が言葉にできない部分をいかに掘り起こすかという作業を進め、『ここちよさ』にたどり着きました」

新型フィットの後席
新型フィットの後席

「感性というと難しく感じますが、純粋に楽しいとか、気持ちいいとか普段の生活のなかで感じていることを作ってゆく作業です。そのプロセスを今回の展示で体感していただければと思います」と落合さんが続けた。

「視界」「着座感」「乗りごこち」「使いごこち」という、数値だけでは表せない心地よさを提案するフィット新型。勢いづく日本のコンパクトカーが、無意識のうちに感じている感覚を、五感から探り出すことを教えてくれた。

記事に関わった人々

  • 上野和秀

    Kazuhide Ueno

    1955年生まれ。気が付けば干支6ラップ目に突入。ネコ・パブリッシングでスクーデリア編集長を務め、のちにカー・マガジン編集委員を担当。現在はフリーランスのモーター・ジャーナリスト/エディター。1950〜60年代のクラシック・フェラーリとアバルトが得意。個人的にもアバルトを常にガレージに収め、現在はフィアット・アバルトOT1300/124で遊んでいる。

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