【最新技術がクラシックモデルを救う】3Dプリンターの実力 恩恵は幅広く
公開 : 2020.02.23 18:50
番外編:3Dプリンターの恩恵 より新しいモデルにも
BMW E30用のギアレバーベローズが見つからない?
1985年製アウディ・クーペ用のサンバイザーをeBayで探すのに疲れた?
ルノー・クリオ・ウィリアムズ用のエンジンカバークリップを地の果てまでも探し求めている?
そんな時こそ、数年前3人の若いエンジニアがボルドーで起業したGRYPの出番だ。
彼らは古いモデルだけでなく、モダンクラシック向けの希少だったり、見つけだすことの難しいパーツだけを3Dプリンターを使って創り出している。
留め具やカバー、ロゴ、バンパーコーナー、さらにはエンジンケーブル用ルートなどのパーツを3Dプリンターで製作しており、アストン マーティンV8ヴァンテージの換気システム用パーツと言った、さらに複雑な部品にも対応することが出来る。
「1929年から2000年までのモデルに対応した実績がありますが、もっと新しいモデルにも取り組んでいます。こうしたモデルのほうが樹脂製パーツの使用量が多いからです」と、共同創業者のバスティアン・ヴァンラーセムは話す。
「古いモデル向けのパーツはカーボンファイバーなどの複合素材を使っています。アルミニウムよりも耐久性が高いからです」
「スキャンするには完全でなくても良いのでオリジナルパーツが必要です。設計上の不具合解消とともに、より強度のある材料で成形することも可能です」
「われわれの目標は特別なモデルを所有するすべてのコレクターに必要なパーツを提供することです」
興味があれば彼らのサイト、gryp-3d.comをチェックしてみて欲しい。