【60年ぶりに姿を現したクーペ】タルボT26グランドスポーツ チェコで復活 後編
公開 : 2020.02.22 16:50 更新 : 2020.12.08 10:55
コーチワークのボディを持つスポーツカー
「タルボはとてもスポーティな走りをします。その性能の高さは、他の参加者を驚かせることもあります。オックスフォードシャーで開かれたサロン・プリヴェでは、フェラーリに追いつくことも問題ありませんでした」 と振り返るクデラ。
「4.5Lの直6エンジンはトルクも太く、計測台では4200rpmで202psくらいは出ています。ウイルソン製のプリセレクター・トランスミッションは変速も速く、油圧ブレーキも良く効きます。コーチワークのボディをまとった、スポーツカーです」
シャンティイ・コンクール・デレガンスとサロン・プリヴェでは、審査員の心をさらい、どちらも最高賞を獲得した。また、2020年のペニンシュラ・クラシックではベスト・オブ・ザ・ベスト賞の獲得も目指している。
ここでは、ベントレー8リッターとの戦いとなる。このベントレーは、賞を創設した尊敬を集める審査員2名がオーナーでもある。舞台は2020年2月のパリ。
この記事が出る頃に発表となる結果が、今から楽しみだ。パリ・サロンでタルボ・ラーゴ・グランドスポーツが初めて展示されてから、70周年となる節目でもある。
クデラ一家にとっても、素晴らしい体験の連続であるに違いない。そして今は、2台目のタルボ・ラーゴ・グランドスポーツの復元に着手している。こちらは壮観なアンテム・クーペだという。
オリジナルは、グランプリ仕様タルボをアップデートしたもの。2020年8月にペブルビーチ・コンクール・デレガンスでお披露目される予定となっている。筆者としては、チェコからのクルマへ、今から1票を入れておきたい。