【復刻 サンライトイエロー】改良新型シビック・タイプRに、リミテッド・エディション登場へ
公開 : 2020.02.20 10:00 更新 : 2021.12.09 23:14
改良型シビック・タイプRの概要が判明。「サンライトイエロー」の復刻カラーをまとう限定車も登場します。マイチェン型の概要をご紹介しましょう。
90年代のタイプRを彷彿
ホンダは、夏に発売を予定している改良新型シビック・タイプRをベースに、軽さと速さを研ぎ澄ました「シビック・タイプRリミテッド・エディション」に関する情報を先行公開した。
間もなくイタリアで、WTCR(世界ツーリングカー・カップ)に関する発表が行われるのだが、このときにシビック・タイプRリミテッド・エディションがワールドプレミアされることになっており、それに合わせての情報公開のようだ。
リミテッド・エディションの詳細については後述するが、特徴的なのは「サンライトイエローII」と呼ばれる鮮やかな黄色いボディカラーを採用したこと。タイプRといえば、黎明期のホンダF1をオマージュした「チャンピオンシップホワイト」と呼ばれる専用色の白がイメージカラーだが、初代のシビック・タイプRやインテグラ・タイプRには、サンライトイエローが設定された時期もあり、希少なモデルとして中古車市場では今も人気が高い。
そんな初代シビック・タイプRを想起させるサンライトイエローIIの「リミテッド・エディション」は、マイナーチェンジされたシビック・タイプRがベースとなっている。
まずは、今回のマイナーチェンジでシビック・タイプRはどう進化したのかを解説していくことにしよう。
マイナーチェンジ 概要
改良新型となったシビック・タイプRは、今回のモデルでその起源に立ち返り、軽量化や専用装備により、ピュアスポーツ性能をさらに追求した。
まずはサーキット性能の進化。フロントグリルの開口面積を拡大し、ラジエターフィンのピッチも狭めてエンジン冷却性能を向上。それによるグリルの拡大で増したドラッグに対して、フロントバンパースポイラーを形状変更して空力特性もチューン。
ブレーキディスクも2ピース化してディスク倒れを減少、連続走行による踏力の変化を低減させている。
次に一体感/ダイレクト感の進化。足まわりではダンパー、ブッシュ、ジョイントなど、通常はマイナーチェンジでは手を入れないような領域までリファインし、コーナリング・シーンにおけるハンドリング性能を向上させている。また、緻密なダンパー制御により、荒れた路面での接地性や制振性も向上している。
内装も撮影 どう変わる?
そして、ドライビング空間の進化。インテリアはスエード表皮(アルカンターラ)で統一され、とくにステアリングホイールはグリップ形状や太さにまでこだわり、質感と機能性を向上させている。
シフトノブは現行の丸型からノブの傾きを認識しやすいティアドロップ型に変更し、ノブ内には90gのカウンターウエイトを内蔵してインギアの収まりを良くしている。
今回のマイナーチェンジでは、エンジンや吸排気系には手は入れられていない。タイプRの開発責任者である柿沼氏は「マイナーチェンジでそこまでやるのは難しいし、今回は現状のエンジンのままでの最適な改善を目指した」と語っている。
また、現代のスポーツカーは、ただハイパワーで速ければ良いわけではなく、先進安全機能も求められる。
改良新型シビック・タイプRも、ベースとなっているノーマルのシビック・ハッチバックと同等の安全運転支援システム「ホンダセンシング」を標準装備している。これは日本仕様だけでなく、全世界で共通の装備だ。