マツダCX-5 2.2D AWD スカイアクティブ-D スポーツナビ
公開 : 2012.04.18 17:03 更新 : 2017.05.29 19:13
■どんなクルマ?
われわれはプロトタイプだった時代にCX-5をドライブしたことがあるが、これは完成したプロダクション・モデルのインプレッションだ。このCX-5は、その全てにスカイアクティブ・テクノロジーを搭載した最初のモデルであり、ありがたいことにマツダはわれわれの当初の予想どおりのクルマを作り上げてきてくれた。
■どんな感じ?
1つのガソリン・エンジンと2つの2.2リッター・ディーゼル・エンジンが用意されるが、後者は148bhpか173bhpという2種類のチューニングがある。テストしたのはハイパワーな4WDモデルだ。
イグニッションを入れた瞬間から走りだすまで、カタカタとした音も振動もない。走り出して感じるのは、風切り音とタイヤの立てるロード・ノイズだけだ。その静かな様子は、法定速度の限界の速度域まで変わることがない。また、その加速フィーリングは、ガソリン・エンジンと何ら変わるところがないのだ。
MX-5譲りの精巧なシフト・アクションを持つ6速マニュアルとの組み合わせは、他の多くのライバル達よりもスポーティに走らせるのに向いているようだ。
残念なことに、ステアリングはプロトタイプ・モデルほど重くはなかったが、そのしっかりした乗り心地とアンチロール性は19インチ・ホイールを履いたテスト車両でも十分に余裕があるものだった。実際、この柔軟なサスペンションが、CX-5が完璧なドライブを提供するための最大の武器であると理解できるはずだ。
デザインについては、エクステリアも、インテリアも刺激的で魅力的だ。キャビンはクオリティも材質もマツダの中では上質であることは間違いない。スペースも十分で、リアの住人がゆったりと足を伸ばして座っていても、ドライバーズ・シートも適切なポジションを得ることができる。また、503リッターの荷室スペースも、ほとんどのライバルに勝つ数値である。
■「買い」か?
クロスオーバー市場において、最もクリーンで、最もすばらしく、最もファン・トゥ・ドライブなクルマであることは間違いない。しかし、ライバルに対して最も高いモデルであることも事実だ。それが、最高の評価に味噌をつけてしまうこともあることを忘れてはならない。
マツダCX-5 2.2D AWD スカイアクティブ-D スポーツナビ
価格 | 27,595ポンド(355万円) |
最高速度 | 207km/h |
0-100km/h加速 | 8.8秒 |
燃費 | 19.2km/l |
Co2排出量 | 136g/km |
乾燥重量 | 1530kg |
エンジン | 直列4気筒ツインターボ・ディーゼル2191cc |
最高出力 | 173bhp/4500rpm |
最大トルク | 42.9kg-m/2000rpm |
ギアボックス | 6速マニュアル |