【どちらを選ぶべき?】メルセデスAMG A 45 Sの新車 vs 日産GT-Rの中古車 後編
公開 : 2020.03.15 09:45
番外編1:予算別 お勧めユーズドGT-R
GT-R 2013年モデル:4万2995ポンド(621万円)
第二世代のGT-Rと呼ぶべきモデルであり、改良されたギアボックスのマッピングや550psに引き上げられたパワーなどが特徴だ。
GT-Rの伝統とも言えるが、ノーマルの車両は希少だが、比較的走行距離の少ないコンディション良好な1台だと言える。
パールホワイトのボディカラーが素晴らしい。
GT-Rプレステージ 2019年モデル:6万8000ポンド(982万円)
いまや新車価格が8万3955ポンド(1212万円)にも達していることを思えば、この走行距離わずか3200kmの個体はお買い得と言えるだろう。
スタイリング上の変更に加え、第3世代のGT-Rのパワーは571psにも達しており、よりソフトなセッティングのサスペンションに対応すべくボディも固められている。
NVHと呼ばれる遮音性能が向上するとともにインテリアもアップグレードされている。
GT-R Track edition 2018年モデル:8万9995ポンド(1300万円)
Track editionでは、Nismoと同じシーム溶接ボディと拡げられたトレッド、中空構造のアンチロールバーが採用されている。
この個体はリッチフィールドの手で639psまでパワーが引き上げられており、R35 GT-Rの良さを引き出すとともに、依然として高い価値を誇る。
番外編2:ユーズドGT-Rの世界
今回の比較テストに登場したのは6万3000ポンド(910万円)のプライスタグをかかげたユーズドGT-Rだったが、いまやインターネットの中古車情報を少し調べるだけで、この半額以下で手に入れることの出来る初期モデルを見つけ出すことが出来る。
信頼できる車歴とそれなりのメンテナンス履歴を持つ車両を見つけ出すことが出来れば、3万ポンド(433万円)以下で手に入れることの出来るGT-Rは間違いのない選択と言えるだろう。
485psのパワーと60.0kg-mのトルクによって、路上における存在感と真のドライバーアピールを備えたモデルがゴルフGTI程度の価格で購入出来るのだ。
だが一方で、2017年以降のGT3スペックの強化タービンと巨大なカーボンセラミックブレーキ、さらには軽量ボディを与えられたGT-R Nismoであれば、10万ポンド(1444万円)以上の値段が掲げられている。
覚えておくべきは、日産はGT-Rを継続的に磨き上げており、主要なフェイスリフトの間に行われるこうした改良はあまり明らかにされないと言うことだ。
さらに、初期モデルでは6カ月か9700kmごとのメンテナンスが必要なところ、2012年以降のモデルではサービスインターバルが1年に延長されている。
つまり、より新しいモデルを選んだ方が良いということだ。
どのGT-Rでも、パワートレインの耐久性は折り紙付きであり、ギアボックスは639psが限界となる一方、スタンダードな状態でもこのクルマのエンジンは781psにまで対応することが出来る。
さらに、リッチフィールドのような専門ガレージでは数多くのチューニングメニューを用意している。
最後にひと言。
日産ではGT-Rの新車価格を徐々に引き上げてきており、今後も十分な下取り価格が期待出来るだろう。