【クルマ好きが作るEV】ポールスター2 プロトタイプに試乗 407ps 航続距離500km
公開 : 2020.02.25 10:20
興奮の得られるEVになれるか
確かに「2」はとてもスムーズに走り、良くグリップする。強くアクセルを踏み込むと、リアタイヤへ主役が移っていく。
オッレ・ファストは、より強いパワーを得るには、強いモーターよりもエネルギー出力の高いバッテリーが必要となると話していた。開発のペースは非常に速く、毎日のように改善を重ねているという。
現在のところ、パフォーマンス・パッケージを選ばなくとも、最高出力は407ps。コンチネンタル・スポーツコンタクト6のタイヤに20インチのアルミホイールを履く。オーリンズ製のダンパーと、金色のブレンボ製ブレーキが標準装備だ。
純EVの量産ファミリーカーとして考えた場合、パフォーマンス・パッケージはやや過剰。開発が進む中で、今もポールスター2の走行性能は上がり続けている。
環境負荷も踏まえて非常に合理的なクルマでありながら、やや過剰気味のパフォーマンスを備えるという組み合わせが魅力的。多くの自動車にとって、罪悪感を覚えつつも喜びを感じる場面こそ、興奮と呼ばれるものではないだろうか。
このクルマを開発している人々は、いわゆる「ペトロールヘッド」。根っからの古典的なクルマ好きに思えてならなかった。
ポールスター2 プロトタイプのスペック
価格:4万9900ポンド(713万円)
全長:−
全幅:−
全高:−
最高速度:225km/h(予想)
0-100km/h加速:4.7秒
航続距離:500km
CO2排出量:0g/km
乾燥重量:2020kg
パワートレイン:ツイン同期永久磁石モーター
バッテリー:78kWh(リチウムイオン)
最高出力:407ps(システム総合)
最大トルク:67.2kg-m(システム総合)
ギアボックス:シングルスピード