【静かで滑らかで力強い】ボルボXC60 B5へ試乗 マイルド・ハイブリッド

公開 : 2020.02.26 10:20

訴求力ではディーゼル・ハイブリッドが上

パワートレインを除いて、B5はこれまで通りのXC60。穏やかで安楽な運動性能と、しなやかな乗り心地を備えている。やはり静かで滑らかだ。ハンドリングに気持ちを掻き立てられるようなことはない。

荒れた路面では快適性に影響が出るが、それもこれまでのXC60と同様。エンジン自体は、トランスミッションの性格以上に、スポーティな素質を備えている。

ボルボXC60 B5ガソリン AWD Rデザイン(英国仕様)
ボルボXC60 B5ガソリン AWD Rデザイン(英国仕様)

インテリアの設えは良く、居心地は非常に良い。縦長のインフォテイメント・モニターの使い勝手には、納得できなかった。単純な操作でも数度のタッチが必要で、長時間視線をそらす必要がある。

ボルボは安全性を優先している自動車メーカーのはず。運転中の操作を見落としてしまったのだろうか。

マイルド・ハイブリッドを搭載し、燃費も走りも向上させたボルボを高く評価したい。しかし、ガソリンエンジンが折角のB5の魅力を目減りさせていると思う。

ガソリン版XC60 B5を選ぶのなら、ディーゼルエンジンは好まず、電動化技術には興味があるものの、プラグイン・ハイブリッドは事情で選べないといった条件が必要となりそうだ。それほど多くの人は残らないのではないだろうか。

しかし、実際に乗ってみれば、運転は楽しいことに気付く。同じショールーム内に並ぶ、燃費の良いディーゼル版XC60 B5に気移りするかもしれないが。

ボルボXC60 B5ガソリン AWD Rデザインのスペック

価格:4万1715ポンド(596万円)
全長:4688mm
全幅:1902mm
全高:1658mm
最高速度:220km/h
0-100km/h加速:6.5秒
燃費:11.0-12.8km/L(WLTP)
CO2排出量:185g/km
乾燥重量:1841kg
パワートレイン:直列4気筒1969ccターボチャージャー
使用燃料:ガソリン
最高出力:250ps/5400-5700rpm
最大トルク:25.6kg-m/1800-4800rpm
ギアボックス:8速オートマティック

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