【どんなクルマが、どこで売れている?】世界の市場 カテゴリー別新車販売実績 2020年はどんな年に?
公開 : 2020.05.30 08:50
米国市場:GMがトップを堅持
米国市場では1920年代以降GMがトップの座に君臨し続けている。
10万台ほど販売台数を減らしたものの、フォードとトヨタ、フィアット・クライスラー・オートモービルズのライバル勢も同じくわずかながら販売数を減少させている。
もっとも注目すべきは日産の10%減という結果であり、この減少幅は日本のライバル、ホンダにシェアを逆転されるには十分なものだった。
セグメント別でもっとも販売台数を伸ばしたのが22%増を記録したシボレー・サバーバンなどのフルサイズSUVであり、小型ピックアップモデルやフルサイズのバンなども好調を記録している。
ブルーカラーの労働者や、子供の送迎にクルマを使用するいわゆる「サッカーマム」たちの間でSUVへの乗り換え需要が発生したことで、ミニバンやその他主要な3つのセグメントはいずれも引き続き販売数量を落とす結果となった。
中国市場:2020年には回復?
消費者心理が冷え込み、EVに対する補助金が削減されるなか、中国市場の販売減に歯止めをかけるのは容易ではないだろう。
「EVがガソリンモデルの販売減を相殺するほどの伸びを見せない限り、中国市場の回復には時間がかかることを覚悟する必要がありそうです」と、ムニョスは言う。